岩波少年文庫<br> 思い出のマーニー 〈上〉

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岩波少年文庫
思い出のマーニー 〈上〉

  • ISBN:9784001141108

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内容説明

養い親のもとを離れ、転地のため海辺の村の老夫婦にあずけられた少女アンナ。
孤独なアンナは、同い年の不思議な少女マーニーと友だちになり、毎日二人で遊びます。
ところが、村人はだれもマーニーのことを知らないのでした。
小学5・6年以上。

目次

目  次

 1 アンナ

 2 ペグおじさんとペグおばさん

 3 舟つき場

 4 古いやしき

 5 きままなくらし

 6 「こちこちの、つまんない子……」

 7 「ふとっちょぶた……」

 8 ペグおばさん、ビンゴにでかける

 9 女の子とボート

 10 あっけし草の酢づけ

 11 質問は三つずつ

 12 ペグおばさん、ティー・ポットを割る

 13 花売りむすめ

 14 パーティのあとで

 15 「また、あたしをさがしてね!」

 16 きのことひみつ

 17 世界で一番めぐまれた女の子

 18 エドワードが来てから

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

藤月はな(灯れ松明の火)

100
大学生の時、児童サービス論の先生からお勧めされた本でした。ジブリ映画版は未見。家族から愛された思い出がないために自分を心配してくれる人に対しても心を開けないアンナ。その性格が災いしてか、リトル・オーバートンでも子供たちから「貰われっこ」として仲間外れにされる。このアンナの性格や処世術が今も残っている自分の性格と重なって居た堪れなくなる。そんな彼女が見つけたお屋敷で出会ったのがマーニー。どうやらマーニーもばあやから影で虐められ、周囲とは隔絶され、母親は都合のいい時しか構ってくれないという境遇のよう。2017/11/02

あつひめ

91
映画を作る前にこの本を読んだ…と監督が言っていたので、原作からどのように表現するのか興味が沸いて読んでみた。翻訳物を読むといつも思うこと。原語で読めたらもっと分かりやすいだろうなぁと。アンナの人付き合い下手や一人で居たいって気持ちはよくわかる。私も似たようなものだ。マーニーの言葉の端々に刺でもないけど何かチクリとするものを感じるのはなぜかなあ。秘密を共有するのは信頼の始まりなのに。本当に心を許せる友達は複数なんてないんだと思う。自分の心の裏側にいつも寄り添うたった一人だけなんだと思う。下巻が楽しみ。2014/07/29

(haro-n)

88
姪っ子のクリスマスプルゼント(2冊目)にどうかと思ってざっと読んでみただけですが、予想外によいかも。他人とうまく関われない少女が、自分だけの秘密の不思議で宝物のような出会いをする。屋敷の描写が、雰囲気があってとてもよい。マンダレイが好きな人はこの屋敷も気に入るのでは(笑) お転婆男勝りの小4女子に響くかどうか試してみます♪2017/12/10

雪風のねこ@(=´ω`=)

69
アニメーションより。悲観的になっている時には何ごとも悲観的に捉える様に、しめっ地やしきの、海から見た姿と通りから見た姿の二面性が、それを如実に表していると思う。内側と外側に人々を分けてしまう性格は、育むべき親が事故死し、社会という異界に放り出されたせいかと思う。やはりこういう情緒表現は小説が一番だなぁ。2015/11/07

ちはや@灯れ松明の火

67
嫌われるくらいなら最初から好かれない方が、さびしくない。いらないと言われるなら元からいないと思ってくれた方が、かなしくない。ひとりがいい、ひとりでいい。しめっ地やしき、入江、そのむこうの砂浜、内側には行けないから、外側から見ているだけ、それでいい。待っているように浮かんだボート、夜が満たした潮に、運ばれていく。金色の髪、ふわりとゆれるドレス、まっすぐむけられた笑顔、ずっとほしかったものがそこにあって。シー・ラベンダー、あつけし草、ひみつの友だち。ほんとうはひとりなんていや、ふたりがいい、夢でもいいから。 2014/01/07

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