角川文庫<br> 濁流(下) 企業社会・悪の連鎖

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角川文庫
濁流(下) 企業社会・悪の連鎖

  • 著者名:高杉良【著者】
  • 価格 ¥594(本体¥540)
  • KADOKAWA(2013/09発売)
  • ポイント 5pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784041643174

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内容説明

マッチポンプ誌、ブラックジャーナリズムなどと揶揄されながらも、企業の弱みにつけ込んでひたすらカネをせしめる「取り屋雑誌」。その経営者が「取り屋」である。『帝都経済』主幹の杉野良治(スギリョー)は、企業紹介本の出版や映画事業、ゴルフ会員権事業にまで手を広げ、企業に出資や賛助金を強要して、「取り屋」としての本領を遺憾なく発揮していく。しかも熱烈に信仰する新興宗教への入信を社員に強要、振り回されてきた周囲の忍耐も、ついに限界に達していた。政財官の癒着の狭間に寄生したフィクサーの実態を暴き、日本企業の闇を活写した力作長編経済小説。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Taro

2
面白かった。権力欲にまみれた人間の毒々しい部分、自己保全に走る醜さ、個人と会社人としての矛盾した有様などが凝縮されている。欲深き事は醜いことだなと、改めて自戒しました。2012/05/31

藤澤謙光

0
上 下合わせて一気に読めた。特に田宮と主幹、治子と主幹の対決に天晴れ。2013/03/18

Lily

0
田宮さんと治子さんって、意外といい感じの夫婦ですね。スギリョーの娘さんだから、もっとアクがあるかと思いきや、とてもいい奥様。2012/09/01

yosuke31

0
主人公は超ワンマン社長の次を狙える地位を得ながら結局はそのやり方に疑問を持ち最後には袂を分かつことになる。この作品に限らず高杉良の小説の主人公のように信念を曲げずにやっていける会社員はかっこいいと思うが、自分の能力やその他の事情で皆が皆そのように振舞えるわけではないのがこの世の中なんだろうな。2011/10/08

たろう

0
経済誌「経済界」の佐藤正忠がモデル。ワンマン創業者の本はよく読むけれど、トップクラスに豪腕。 社員には自分の信じる新興宗教への参加要請。 金を出さないと、その企業を叩く記事を書く。 記事書いてあげるから、金出せと脅す。 宗教イベントを断固拒否する長女や若手社員と社長に挟まれる田宮さんはツラすぎ。2009/03/13

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