内容説明
トイレの花子さん、口さけ女、夜に鳴り出す音楽室のピアノ……。子ども達が語る恐怖のうわさ話は何を訴えかけているのか。フィールドワークと文献を駆使し、子ども達の精神構造を民俗学的に考察する。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
へくとぱすかる
40
12年ぶりの再読、という事実に自分でもびっくり。すでにこの研究そのものが古典となりつつあるのだろう。いわゆる「学校の怪談」の研究は前半のみで、後半は伝統的な民俗学の色彩の濃い話題に切り替わる。疑問に思いながら読み進めると、まるで長い夢から覚めたように、最後にいきなり中学校の話題に変わる。なぜこの一冊をこんな構成に? と考えてみた。推測だが、学校の怪談もまた、伝統的な世間話と同じように、共同体の中の潤滑剤として、当事者のあいだに共有されることを存在意義としている、ということを説明するための構成なのだろう。2025/05/28
イトノコ
20
著者が勤めていた学校で生徒たちの話す怪談、不思議な話を民俗学的視点で研究した論文。最近聴いている民俗学系のYouTubeラジオでゲスト出演していた常光徹さん。まさか小学生の頃に読んだ(そして少々トラウマになった)緑色の文庫本「学校の怪談」の著者だとは…。村落共同体での古老からの昔語りを聞く機会が廃れ始めていた当時、新たな語りの場として現れたのが学校だったわけか。確かに当時もクラスで怖い話する先生いた…。話は学校という共同体のなかで先輩から後輩へと語り継がれる。今も子供達は仲間内で怪談を話すのだろうか?2026/03/07
ペペロニ
11
学校の怪談ってとても良い響きだと思う人はきっと沢山いるはず。トイレの非日常性という話はとてもしっくり今でも来るところが面白い。なぜか1番気に入ったのは最後のツッパリの話。2019/08/01
mittsko
9
1993年2月、ミネルヴァ書房より刊行された原著をまず読んだ 原著の第一部「世間話」を収めたのが本書(一部改訂、第二部「昔話」中の一篇が編入) 「学校の怪談」は第一章で、第二章「現代のハナシ」、第三章「笑話と世間話の背景」とつづく 口承文芸ないしは民話の広い世界のなかで、昔話や伝説、俗信とは異なる範疇としての「世間話」のなかに、「学校の怪談」をおいて理解しようという構成 ※ 現代の怪談実話/実話怪談の盛り上がりが始まった冒頭時期に公刊された原著… もはや古典となった一冊を文庫で読めるのは実にありがたい2023/08/19
へくとぱすかる
8
オリジナルは400ページ以上。文庫版は抜粋なのだが、それすら新古書店になかなか出回らない。やっと読むことができ、読書メーターに登録しようとしたら、何と、原本の復刊がおととい(!)出たことを発見してしまった。何だかもったいないなぁ。2013/09/22
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