角川ソフィア文庫<br> 伝説と俗信の世界 口承文芸の研究II

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角川ソフィア文庫
伝説と俗信の世界 口承文芸の研究II

  • 著者名:常光徹
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  • KADOKAWA(2014/11発売)
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  • ISBN:9784043649020

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内容説明

朝の蜘蛛は殺さず、夜の蜘蛛は殺せ。箒はまたぐな…。地域社会の繋がりが薄れていく現在、昔話のような「語り」の文化が衰退している。失われゆく伝説・俗信の世界を丹念に掘り起こして、民俗学的視点で考察。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

F

23
口承文芸と俗信にフォーカスした論文を纏めた一冊。地域に伝わる禁忌・俗信と、その周辺にある伝説との相関を探り、構造とそれに至る思考を考察している。物語の構造、成り立ちについて興味がある方にオススメ。/埼玉県比企郡を中心に伝わる坂上田村麻呂関連の伝説の成立についての考察が興味深かった。2012/02/19

やんも

10
『口承文芸の研究』の実質的下巻。上巻が学校の怪談や世間話を広める人々を取り上げていたが、こちらは昔話や伝説の構造について、そして俗信につてのあれこれ。俗信とは朝の蜘蛛は縁起がよいとか、庭にビワを植えると不幸になる、箒を逆さにすると客が帰る、といったゲン担ぎのようなもの。実話系怪談を本や掲示板等で読んでいると、いくつもの話に俗信が顔を出す。本書は絶版だが、元になった本は復刊している(高いけどね)し、同じ筆者の同テーマの本もほかにある。実話系怪談が好きな人ならば、筆者の本を読んでおいて損はないと思う。2017/04/14

うえ

6
箒の民俗「「下座のほうから上座にむかって掃き始めない」(山古志村)、「ニワを掃ぐときは、入口のほうから掃いで来るもんでない」なども、出棺後の作法からきている…出棺のあと掃くのは、まさしく掃き出すことにほかならず、死霊が屋敷内にとどまらぬよう縁を切るための儀式である。秋田県山本郡で「葬式をしてすぐ掃き出さぬと霊がいつまでも家にいる」というのは、箒で掃き出す必要性を端的に物語っている。「出棺直後、メイケ(竹篭)を座敷の上やら外へ掃きき転がす」土地もある。竹篭は、死者の霊の逸脱を押え、魔除けの目的で伏せておく」2019/02/11

ankowakoshian11

2
全国各地に伝わる昔話から構造と形態を考察する内容。ところが初端から『たにし長者』の話で脳が理解を超えた……タニシ→田や水に棲む生物→その神性なのは理解できるのだけど、たにしが嫁取り!?たにしが!?と読みながら軽くパニックになっていた……おかげで次の章の『俗信の世界』が読んでもすっぽ抜けてゆく……。というか、たにしの嫁取り……たにし……(遠い目)2022/11/22

七澤

1
同じ昔話にもこういうパターンが何件あって、ここで分岐したのが何件あってとしっかり統計がとってあり面白いしわかりやすい2023/08/24

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