内容説明
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はたして源氏物語は本当に雅びで華やかな世界なのであろうか…先入観に捉われずにすなおに読めば、それは現代を生きる私たちのいまと重なる孤独な人々の世界であった。
目次
第1部 末世の聖帝桐壷の政治路線とその苦悩(桐壷帝の抵抗・挫折・再起-桐壷巻を帝サイドから読む
帝桐壷にとっての宿曜の予言と冷泉の誕生
末世の聖帝桐壷の意志と須磨・明石巻の天変
前坊廃太子
六条御息所の悲劇の構造
大君の死と中君の結婚)
第2部 女人往生への道(東屋-歌のない世界
二重の浮き-浮舟巻を読む
蜻蛉巻を読む
浮舟の失踪から出家まで-手習巻前半を読む
女人往生への道-明石中宮の役割と浮舟の受難)