ハヤカワ文庫JA<br> 戦闘妖精・雪風(改)

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ハヤカワ文庫JA
戦闘妖精・雪風(改)

  • 著者名:神林長平【著】
  • 価格 ¥814(本体¥740)
  • 早川書房(2013/11発売)
  • ポイント 7pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784150306922

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内容説明

地球への侵攻を開始した未知の異星体〈ジャム〉に反撃すべく、人類は惑星フェアリイに実戦組織FAFを派遣した。戦術戦闘電子偵察機・雪風とともに、孤独な戦いを続ける深井零の任務は、味方を犠牲にしてでも敵の情報を持ち帰るという非情なものだった――。日本SFの新時代を画したシリーズ第一作、改訂新版

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

hit4papa

114
人類が未だ目にしたことのない異性体。惑星・フェアリで異性体との戦闘に明け暮れる人々の物語が、非情かつ冷徹なパイロット深井零と愛機 雪風を中心につづられていきます。各短編に通底しているのは、人間とは何か、人は何のために戦うのかとういう形而上学的なテーマ。人間=深井零と機械=雪風の関係性の変化から、人間の存在意義にまで踏み込んみます。異性体の存在や思考がおぼろげながら見えるのだけれど、徐々に人類を超えたもの同士の戦いを予見させる展開になります。テクニカルタームが頻出するので細かい事を気にしないのが秘訣かも。2019/11/29

みっちゃん

93
初読みの【絞首台の黙示録】が面白かった!と話したら「メカやコンピュータ関連のところは斜め読みしてもいいから読んでみて」と長男が貸してくれた。読むのに大変、難儀した。地球に侵攻してきた「ジャム」なる異星体の全容はいつまでもわからないし、主人公の過去も?のまま。でも読み進むうちにこの作品の主眼は機械と人間の相克にあるのか?と思い始めた。最終章はなかなか衝撃的だったので次の【グッドラック】に進むことにする。2016/08/08

榊原 香織

73
トム・クルーズ主演で映画化、という話が出てるので読んでみた。 ん~、トムさん好みな話かなわりと。 謎の侵入者と戦闘機で戦う孤独な男。 でも親友がいるんならそう孤独でもないじゃん、と突っ込みたい。 加筆訂正版。 ”主役”雪風、の機体、システム概要は読んでもわからないのでスルー。続編があと2作。2022/05/19

PSV

65
ブッカー受け。ハードなSF描写にカモフラされたハードBL。…なんて言うと怒られそうなのです。アニメから入った口なんで、ゴチャゴチャした描写も意外とすんなり受け入れられた。機械、や意識、に関する考察がさりげなく散りばめられているところが素敵。でもやっぱ、ブッカー受けだよなぁ。零の強気受けも萌えるけど。  ★★★★★  まぎれもなく、日本SFの傑作です。2012/08/01

おたま

59
南極の<通路>から攻撃をしかけてきた異星体ジャム。すでに地球防衛軍と30年間戦闘が繰り広げられている。主戦場は地球側から<通路>を通り抜けた惑星フェアリィ。地球側の戦闘は主としてFAF(フェアリィ空軍)が行う。未知の異星体との戦闘の中心となるのはシルフィードと呼ばれる戦闘機であり、特にスーパーコンピューターを搭載され、ジャムについての情報を得るために作られたスーパーシルフが中核となっている。そのスーパーシルフの1機「雪風」と、雪風のパイロット深井零の、ジャムとの情報戦の記録が描かれていく。 2021/03/31

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