内容説明
連邦崩壊の三百年後、人類はカトリック教会、パクスの神権政治に支配されていた。惑星ハイペリオンの青年エンディミオンは老詩人サイリーナスから〈時間の墓標〉に現われる少女アイネイアーの護衛を依頼される。彼女こそパクスを打倒し宇宙に光をもたらす救世主だというのだが……ハイペリオン・シリーズ第三部
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
102
3人の旅はさまざまな障害を乗り越えながらも続いていきます。パスク(帝国)の追跡もやむことなく、デ・ソヤ神父大佐がその部下とともに追い続けます。少し異なるとは思いますが、私は昔の「宇宙戦艦ヤマト」の劇画を思い出して追跡する大佐はデスラー総統とかぶってしまいました。さらに強敵が現われ(シュライクと同じくらい)ますが、これも映画を思わせるような終わり方でした。最後はオールドアース(地球)に落ち着きます。楽しめました。2025/05/13
akira
30
ハイペリオンシリーズ第6段。 思わず声が出てしまうような結末。最後にこんな展開とは…。エンディミオンの覚醒で、この物語は続くのだろうか。そもそも、エンディミオンが覚醒?…行くしかない。 上巻から続く逃亡する者たちと追跡するものたち。冒険活劇はさらに輝きを増し、読者は三人と共に、数々の世界を経験することになる。 あまりにも予想外の結末。恐るべき脅威。そして、さらに謎を呼ぶシュライクの存在。彼女が思わず口にした本音は、何を意味するのか。 「ここがどこでいつなのか、わすれちゃったの」 2014/04/24
ふりや
23
筏で川下りをしながら様々な惑星へ転位していくエンディミオン一行、ワープする度に死んで甦るを繰り返すデ・ソヤ神父率いるパクス軍。双方による壮大なスケールの「宇宙鬼ごっこ」両者の視点から交互に物語が展開されますが、微妙に時間軸をずらすことによって追いかけっこのハラハラ感が増しています。最後はパクスの謎の女戦士とシュライクを交えたバトル。『虎よ、虎よ!』から『ターミネーター』新しいところだと『三体』も彷彿とさせるような緊迫感ある戦闘シーン。明快な冒険譚として楽しめました。このまま『覚醒』も読もうと思います。2020/05/31
k16
18
20110613読了。 追う者と追われる者それぞれの視点で進行していく物語がスリリング。 追う側視点がどうして書けるのかなと思っていたらデ・ソヤ神父・・なるほど。 1部、2部に比べて読みやすくわかりやすくてよかった。 しかしまだまだこれからだ。覚醒読まねば。2011/06/13
Small World
17
そして、主人公トリオの旅は続く、激流や大海原、氷の世界など、ゲートを抜ける度に現れる新たな世界! しかも乗り物は「筏」という... なかなか楽しい冒険譚でした。旅をしながら「ハイペリオン二部作」の解釈が進むはずなんですが、あれ?、なんか謎が深まっていくばかりじゃないですか... やっぱり最終作を読まずにはいられないんですよね。2022/09/29




