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内容説明
「世界共通ではない」「抽象概念も表せる」―。
自然言語の特徴を備えた手話は、日本語とは違った魅力をもつ日本の「ことば」である。
言語学者であり、妻との会話に日々それを使用する著者は、そう語る。
だが、長年手話は言語としては認められず、単なるジェスチャーなどと侮蔑的に捉えられてきた。
同時に、その使い手である、ろう者の人権や尊厳も踏みにじられてきた。
本書では、その苦難の歴史と言語的特徴を明示し、「手話はろう者の第一言語」という立場から世界の潮流である「手話公用語化」を訴える。
目次
第1章 ろう者との出会い、手話との出会い
第2章 ろう者の歴史と生活
第3章 手話の歴史と現状―ろう教育の観点から
第4章 手話ってどんなことば?
第5章 手話の公用語化
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
mitei
222
手話という言語の成り立ち、日本での手話の扱いなど手話について一通りよくわかった。個人的には著者と奥様の馴れ初めとかがほっこりした。2016/07/10
とも
10
図書館本 勉強になります 2019/10/17
鼓十音
8
主に中途失聴者を対象にした新しい手話を提案する、という課題で研究を進めようとしているため、既成の手話のこと、使っている方々のこと、手話の歴史のことを知っておきたいと思って手にとった。著者とその奥様の素敵な馴れ初めから始まり、ろう教育の歴史の中で手話が排除されてきた現実、手話の成立ち、一つの独立言語としての手話、これからの手話のことについて。手記や資料を交えてる語られる手話はやはり言語としても魅力的で、私自身もっと学びたいと思った。表現豊かな言語だという認識は、きっと間違ってない。2017/10/10
Meroe
6
ろう者/ろう教育/手話の歴史と現状。入門書としてわかりやすく,歴史的な話が多い点は私の興味にも合っていた。ろう児の親の手記,本人の手記等が引用されているのも。日本手話と日本語対応手話の対立以前にまず口話法と手話という対立(口話法教育による手話の抑圧)があった。口話法が優勢になった背景には,ろう者は不完全な人間で手話は不完全な手真似であって,口話法を習得することにより普通の人間に近づけるのだという差別的な考え方があった。2013/02/24
samandabadra
2
非常に分かりやすく、情熱も伝わってくる本。来年度の授業では「ことばと文化」にでてくる事柄と組み合わせて是非使っていきたい。日本人に身近な「よその人たちのことば」」といえば、英語だが、手話も同様なのだということを感じ取ってもらえるようにできれば成功だろうな。2010/12/19




