内容説明
探検家のミミは、一つの地に根を張ることのできない性分だ。生涯の伴侶とも共に世界を旅して生きていきたいと思っている。だからマーク・メリットなど断じて好きになってはいけない。故郷のエメラルドの島で診療所を営む開業医なんて!霧の立ちこめた海にいきなりクルーザーで現れ、ミミの筏にぶつかってきた、あの出会いの瞬間から、マークには神経を逆撫でされてばかりだ。彼が筏の修理を申し出て、当面のミミの働き口まで見つけてくれたときには迷いもした。その仕事というのが、よりによってマークの助手というのだから!なぜ申し出を受けてしまったのか、ミミにもよくわからない。果たしてとどまってよかったのだろうか? どんなに心引かれてもその先に続くものが何もないとわかりきっている男性のもとに……。
感想・レビュー
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ととめ
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天涯孤独の探検家ヒロイン27歳。島に暮らす田舎の開業医ヒーロー34歳。ヒーローのクルーザーにヒロインの借り物の筏が接触。修理費と治療費と次の旅行代を給与として辞めた看護婦の代わりに3週間助手を務める事になったヒロイン。結婚を考えてるヒーローは、放浪癖のあるヒロインを除外しながらも惹かれてしまう。ヒロインもまた、惹かれながらも頑なに生き方を変えようとしない。ヒロインの親自慢や冒険自慢はイヤらしい感じで好きじゃない。再会シーンも何だか計算高い感じ。でもヒロインじゃなきゃダメって言うんだから仕方ないわな。2016/08/04
ちはや
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2002.4.18 ★★★