内容説明
俺達はビルの窓拭きだ。俺達は今日もビルの外に浮かんで、窓を拭いている。気楽な稼業、呑気な商売。ときどき危険、死んだ奴アリ。俺達が窓を拭いているのは、メシを喰うためだ、家賃を払うためだ。しかし、俺達が窓を拭いているのは(誓ってもいい)、夢を見るためだ。……燃えるような夢を抱いて、都会の片隅で働く男たちの篤い友情を描く、感動の物語「青空のルーレット」。のびやかな文体と小説家的資質を高く評価された、第十六回太宰治賞受賞作「多輝子ちゃん」を併収。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
紫綺
106
中編二作。高所窓硝子特殊清掃作業というレアな職業の中で描かれる人間模様、厚い人情の物語。やけにリアリティのある表現だなと思ったら、辻内さん自身が経験されていたようだ。男気を溢れるこんなお話、大好物ーっ!!2013/08/25
ゆみねこ
71
読み友さんの感想から手に。「青空のルーレット」は高い所のガラス清掃の男たちの物語。まっすぐなストーリーでとても良かったです。もう1編の「多輝子ちゃん」、こちらも素敵!良い本に巡り合えて幸せです。2016/06/22
takaC
61
『青空ルーレット』は直球勝負な話で、清々しかった。『多輝子ちゃん』は余韻を残す話で、じわりと心地良かった。2013/02/25
秋製
46
読友さんのつぶより。 今まで読んだ辻内智貴さんの作品の中で、一番読みやすかったです! 「青空のルーレット」はほっこりとした読了感を。 「多輝子ちゃん」は、大事なものを失った事による絶望と行きなおす為に歩き出す再生の物語。 どちらの話も、気が付くとそっと心に沁み込むように入り込んできて、そして何時の間にか優しく寄り添ってくれていたような感じの読了感でした。2013/10/02
tokotoko
38
読友さんの感想で読もうと決めた本!「多輝子ちゃん」を先に読んだ。「好き」の形はいろいろあるんだって教えてもらった。歩む道は1本だけど、歩みながらも、歩めなかった方への「好き」の気持ちは持ち続けてもいいんだ!そう思うとすごく気持ちが楽になって、ちょっとふくらんだ!「青空のルーレット」は、“男っぽいなぁ”と思いながら読んでいった。でもそのうち馴染んだ!体を張って働くっていう、言葉通りのお仕事!高所の窓を拭いてくれるお仕事!そのチームに起きた出来事。気持ちが通じる幸せを教えてくれた。私もいつか・・って思ったよ!2013/10/03
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