内容説明
ジントとラフィールを乗せた軽武装貨客船〈ボークビルシュ〉は、一路ハイド星系めざし平面宇宙を航行していた。敵艦隊の撤退により帝国領に復帰したハイド星系を、ジントが伯爵として正式に統治するためだ。一方、襲撃艦によって構成された第一蹂躙戦隊もまた、戦技演習のためハイド星系へと向かっていたが……
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴェルナーの日記
70
SFというよりは、アットホームなメロドラマ風な感じがする物語。いわば劇と劇の間をつなぐ間奏劇のような作品に仕上げている。クライマックスは、星界軍による模擬戦闘演習ぐらいだろうか。ただ普段は感情の起伏が少ないエクリュアの意外な一面。スピード狂なところと、その際に歌われる、たぶん物凄い音痴で即興な歌に新鮮な衝撃を受けたことに禁じえない。2016/01/10
ふみあき
41
宇宙の構造や戦闘描写に関しては相変わらずサッパリ分からんが、政治的なエピソードや家族の再会のくだりは実にいい。2025/10/25
こも 旧柏バカ一代
32
領主代行の補佐をしていた際にその星の住人に人質にされたせいで衰弱したジントは休暇に入っていた。かつての友人に会いに行き、お互いの近況を話ながらも思いっきり駄弁ったりして魂の洗濯をしていたが、、彼の故郷に行く際に軍艦に同乗させてもらったら彼の故郷の星系で演習をすると判る。演習中に地上から攻撃をされたが星界軍からしたら演習用の砲弾と思われてしまう威力。彼の父親が伯爵位を獲得する理由になった兵器の砲撃が、、そんなトラブルが有りながらもハイド領は再度彼の物となったが本人は故郷への立入を禁止を約束させられる。2020/03/20
佐島楓
29
ジントとラフィールの関係は安定。しかしジントはある現実に直面する。四巻へ。2016/05/11
ヤギ郎
20
内容をすっかり忘れていたが、どうやら一度読んでいたらしい。〈三ヵ国連合〉との戦闘を終えて、帝国領に復帰したハイド星系をジントが伯爵として統治することになった。故郷である惑星マーティンでは裏切り者として扱われているジントだが、ハイド星系の独立を守るために行動する。立場や地位が異なることにより会えなくなる人たちがいる。それでも、心のつながりは存在する。ジントは伯爵館を維持するための仲間を集めながらラフィールと共に戦禍へ飛び込む。宇宙ロマンのボーイ・ミーツ・ガール・ストーリー。2020/09/17
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