内容説明
大胆な演出と構図、そして独特のシュールな感性で世界のファンを魅了してきた、わが国アート写真界の至宝・植田正治。その膨大な遺作の中から、「やわらかな」哲学エッセイスト・鷲田清一が新たな視点で珠玉の75点を厳選し、「哲学のこころ」を濃やかに投影したモノクロームのオムニバス。
目次
1 顔
2 跡
3 肌理
4 空
5 間
6 距離
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
NN
1
植田正治も鷲田清一も両方好きだ、とても。 自分にとっては、ハンバーグカレーの様な、そんな本。鷲田の深くふかく考えを進める文章。見たものを引き込まずにはいられない植田の写真。 読み終えた時、世界を自らの目で見つめようと、自らの頭で考えようとしている自分に気づく。 2人の「記憶」が相まって、読者に何かを残してくれる。2013/09/01
餡蜜
1
植田さんの写真と鷲田さんの文章がここちよい一冊。あと、手にとってみないとわからないのだが、表紙と裏表紙の中にふわふわの素材が入っている装丁で、感触のやわらかさ・優しさまでもこの本の内容を物語っているよう。大好きな本です。
コウ
0
『聴くことの力』と合わせて読むのがベター。★★★☆☆2008/06/25