内容説明
見覚えのある広い肩に心がふるえた。あれはもう、遠い過去だと思っていたのに。■恋人のリチャードとオークションに出かけたエリザベスは、会場でかつての夫クインと再会した。五年前、エリザベスは結婚式の直後に、夫から財産目当ての欲深女と思われていたことを知り、結婚の無効申し立て書にサインして、無断で家を出たのだ。その後名前を変え、都会の雑踏にまぎれてたったひとりで生きてきた彼女にとって、クインとの再会は過去の傷口を開くようなものだった。しかもクインは結婚を解消した覚えはないと言い、リチャードとの仲は絶望的になった。だがエリザベスは、そんな夫を今でも愛していることに気づいた。彼に誤解され、軽蔑されていると知りながら。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ぽこ
6
追うヒーローと逃げるヒロイン。名前も居場所も隠してた割には、あっさりとヒーローの誘惑に落ちるヒロイン。逃げたいのか、とどまりたいのか、どっちなんだ!?2016/03/04
きき
4
ダブって購入。 変に謎解き小説風に仕上げたばかりにつまんないしロマンス要素が足りなくて中途半端。 最後まで相手を疑っているのに夫婦として上手くいくのか疑問だわ。 2019/10/06
キッチンタイマー
4
濃い霧に包まれた邸宅に入るのには潮が引いたときだけ、という道具だてが非常に曖昧な雰囲気を盛り上げる物語。よく考えると登場人物は極端に少なく、ゴーストのような思い出の人物達が翻弄する。前半はとてもよいのだけど終盤の駆け足ぶりが納得できない。スペースに対して詰め込みすぎたかカットされたか。2014/10/13
きき
3
最後ちょっとドキドキした。ハーレじゃなかったらまさかの悲しい決着になったりしたのかなぁ?オメデタ中にあっちフラフラこっちフラフラしちゃ駄目ってことね〜2015/11/16
麻琴
3
5年前に結婚を無効にしたはずの元夫であるヒーローと再会すると結婚は解消していないと知らされて…という話。ヒーローの気持ちが結構わかりやすいのですれ違いの切なさを楽しめた。ヒーロー弟のやったことは許せないけど、ヒーローにも非があるし弟も根っからの悪人ではないので、そこまでストレスは感じなかった。余計な登場人物がいないので二人の話に純粋に感情移入出来て結構好きな話。 ☆42015/07/31




