内容説明
ワセダ大学で小説作法を教授している芥川賞作家・三田誠広が、小説家をめざすあなたに小説の書き方をいちから伝授する。小説とおとぎ話の区別から説き起し、書き方の基礎の基礎を押さえ具体的な注意事項を与えた末に、小説がスラスラ書ける黄金の秘訣まで授ける。文芸誌の新人賞作家を輩出したこの「講義録」を読んで、あなたもすぐにペンを執ろう。シリーズ第1弾。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
hit4papa
45
芥川賞作家の著者による、早稲田大学小説教室の講義内容をまとめたものです。小説って何?というところから、小説の書き方の基礎の基礎の基礎(!)までが、話し言葉そそのままに書き起こされています。書くだけじゃなく、読む視点でもとても参考になる本ですね。英語を翻訳したような日本語をはダメとのことですが、これは自分にも当てはまっていて、反省しきりです。他の作家への毒を孕んだ批評や、それはセクハラでしょうというような言い回し、純文学はもうからないといったリアルすぎる発言等、実際に講義を受けたくなってしまいました。2018/10/08
chie
16
実質再読。(たぶん単なる好奇心から買って読んだのだと思う。)味わい深い小説とはどんな小説なのか、ということが講義してあり、読むためだけにも参考になった。著者の三田さんは、高校時代、一年間登校拒否をし、その間に万巻の書を読んだという。どれだけ読んだか、この講義録や巻末の、三田さんの主要作品リストから窺いしれる。面白い小説が書けるかどうかは、書き手自身の人生への思い入れによるのかな~、と思った。2023/02/21
雋多郎
11
文章の基礎を教えてくれる。文章書きは手元に置いてチェックシート代わりに使うのがいい。おすすめの小説家や小説自体の知識なども書かれており損はしない。個人的に「描写の話」と「私小説の意味」が目からウロコだった。2014/08/09
吉野ヶ里
11
基礎の基礎。確かに。六割ぐらいは納得させられたし、ぶっ刺さった。痛てえ。確かに私の文章って無駄が多いし、表現が直接的すぎる。「驚く」とか書いちゃいますもん。ちょっと反省(この「ちょっと」ってのもダメらしいですが……)。接続詞とかも気をつけて省いていきたい。 「両手にミキサー」面白そう。読みたい。講演自体は悪くなかったけれど、三田誠広の人柄(というか作ってるキャラクター)は嫌い。嫌いだけど、やっぱ尊敬はする。作家って凄いんですね。いや、マジに。2014/08/02
スプリント
10
基礎編なので小説の手法までは触れていませんが、心構えや著者が考える小説の定義、禁則事項などが書かれています。講義録を基にしているので前振りや脱線話など退屈させずに要点へ導くテクニックは参考になります。2016/02/11
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