内容説明
稀代の犯罪者・福田和子――十七歳で強盗。獄中でのレイプ被害。二度の結婚と離婚。四児の出産。美人ホステス殺害。家財道具の強奪。全国指名手配。十五年間の整形逃亡。時効寸前に逮捕。男、金、酒、売春、嫉妬、見栄、虚言癖。複雑な生い立ちから劇的な逮捕まで。人間のあらゆる負の業を抱えた罪深き女の想像を絶する半生とその実像の全て!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
らむり
48
強盗殺人犯、福田和子の14年11ケ月にわたる逃亡劇。小説のようなノンフィクションです。福田和子の人間らしい一面が印象的。2014/11/28
こばまり
39
犯罪史に名を遺す存在ではあるが古い事件である為、もっと小説的なスタンスで臨めるかと思いきや、病的なまでの独善性に腹が立つやら気味悪いやら。本来は家庭的で働き者。男性にも大いにモテた。このバイタリティが正しいベクトルを持っていたならば。2018/05/16
柴胡
0
面白かった。2015/07/02
otogination
0
供述を二転三転させつつ本人も気づいていないだろう殺人の動機がラカンの「症例エメ」とかなり似ているのではないか。鏡像関係、同一化、攻撃性等、いかにもではある。殺害後、被害者の家具を持ち運び自分のものにし、裕福な生活をしていた被害者に成り代わっているところがそれを表している。福田の家にはたくさんの推理小説があり、刑事は犯行の手口でも参考にしたのかと考えたように描写されているが、むしろ逃亡後の自分の人生を推理小説の犯人と同一化していたのではないかと思えた。2025/08/07
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