内容説明
★なんと、探し続けていたあの女が夫募集の広告を出している!★父亡きあと、四百年前に建てられた由緒ある屋敷を維持するため、ダーシーはどうしても結婚しなければならなかった。かさんだ借金を清算するためには名付け親の遺産が必要だが、相続の条件として、一年以内に結婚することが義務付けられている。思いあまったダーシーは新聞に求人広告を出し、応募してきたイタリア人男性のルカに、形ばかりの結婚を依頼する。ルカは条件をのみ、これで問題解決とダーシーは喜んだ。しかし---ダーシーはきづいていないが、彼らは三年前に会っていた。仮面舞踏会の夜のこと、ふたりは情熱のおもむくままに愛を交わした。その直後、ルカの館から家宝の指輪が消え、ダーシーも消えた。彼はダーシーが指輪を盗んだと確信した。ルカが彼女に近づいたのは、復讐のためだった。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ベリル
26
何年ぶりかの再読。過去の挫折体験や成育環境のせいでコンプレックスの塊みたいなヒロインだけど、大事な人たちのために強くあろうとするところが好印象。ヒーローも変に回りくどい性格じゃないから、リングレ作品としてはマイルドな方かも。肉体的に惹かれ合う様子はハーレクインでは定番だけど、このカップルの場合は信憑性が高いな、と思った。いろんな意味で、お互いに忘れられない存在だっただろうし。事件解決がアッサリしてたから、ちょっと拍子抜け。2021/07/25
こえん
0
再読。シリーズ1作目でトゲトゲした台詞を口にしてたヒロインだけど、この境遇だとしかたがなかったのかも…という気分に。2010/03/11
くろうさぎ
0
継母とその娘たち。いやな人たちと本当は分かっているのに、なぜその人たちの言うことを真に受けるのさ!!2008/10/17
こえん
0
再読。素晴らしく無謀なヒロイン…継母とその娘に悩まされてコンプレックス抱えてるにしても。ヒーローはこれまたヒロインを全く信用しないし~。2009/03/11