新潮文庫<br> 団欒

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新潮文庫
団欒

  • 著者名:乃南アサ
  • 価格 ¥539(本体¥490)
  • 新潮社(2014/12発売)
  • ポイント 4pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784101425177

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内容説明

なぜ自分にこの親、この兄弟姉妹なのか。いつもやたらとベタベタしているのに、実はバラバラだったりする。「家族」って、よくよく考えてみれば、ヘンなものだと思いませんか? この本には、なかでもきわめつけのヘンな家族が登場します。深夜、息子がいきなり彼女の死体を連れて帰ってきたり、夫婦の寝室に「ママ」がいたり……。これに比べれば、お宅はまだまだ大丈夫でしょう?

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ちょろこ

138
ぶっとんだ一冊。かなり変わった、いや、危ないヘンテコ家族を集めた短編集。第一話の「ママはなんでも知っている」からいきなりぶっとんだ。義父母と同居だけれど美しい妻との絵に描いたような幸せな生活。なのに…次第にプライバシーが奪われる…こんなん、あり得ない!家族なんだから…って、洗脳みたいで怖い。最後の「団欒」がまたぶっとぶ。息子が持ち帰った死体をどうするか…。かみ合わない家族の会話、ずれてるところが若竹七海ワールドを思わせて次第に笑いに変わり、はまった。そしてこのオチはブラック過ぎる。団欒もほどほどに、だね。2021/10/03

ちーたん

93
★★★★☆異常な家族を扱ったブラック短編5話。①愛する妻の両親と同居する事になった男。最初は居心地が良かったものの…『ママは何でも知っている』②潔癖&きっちりを追求する家族の『ルール』③いつまでも子供でいよう『僕のトンちゃん』④巷で流行りのレンタル家族がやってきて…『出前家族』⑤息子が死体を家に連れてきて…『団欒』◆③④は『すずの爪あと』で既読済。どの家族も嫌だけど、インパクト強いのは①家族。「家族なんだから」という枕詞と共に至極真っ当かのごとく異常行動を取る家族にゾッ😰引く家族読みたい気分の時にぜひw2020/12/08

アッシュ姉

76
ブラックな笑いを誘う、世にも奇妙な家族の物語5編。これまたハズレなしの面白さ。なんでも共有なにもかも筒抜けの仲良し一家に婿入りした「ママは何でも知っている」、潔癖で几帳面すぎる家族に困惑する父親「ルール」がとくにお気に入り。変な家族ばかりのなか、一番ドン引きしたのは「僕のトんちゃん」。赤ちゃんプレイのような子どもごっこをする夫婦が気持ち悪かった。妙な緊張感があって、気が休まらない家ばかり。他人の家を覗き見したようで楽しかった。2019/02/07

tengen

67
5つの家族団欒のお話。だかその家族が変わっているのです。 歯ブラシを共有で使う家族。段々潔癖性になってゆく家族、残された父親。家では赤ちゃん返りする子供嫌いのミッちゃんと妻のトンちゃんだか近所の子供を預ってから異変が。息子一家と住む老人の元に今流行りのレンタル家族がやって来た、どちらが本物の家族?深夜に息子が死んだ彼女を連れてくる。明日はゴルフで朝が早いのにと怒り出す父。用事があったのにと母も妹も。ボヤきながらも団結を見せる家族に満悦の父であった。☆彡どうです?こんな家族(^_^;)2014/06/20

ごみごみ

66
カゾクナンダカラーー。愛する妻の両親の言動にゾッとする「ママは何でも知っている」家族のために働き疲れ、くつろぐ場所であるはずの家では家族になじられる可哀想な父親を描いた「ルール」大人になりたくない大人の男女が結婚したら?「僕のトンちゃん」本当の家族より本当の家族のように見える「出前家族」息子が連れて帰ってきた彼女は死体だった。一家の主人として父がくだした決断は?「団欒」・・どの家族もあり得ない、変な家族のオンパレード!いや、待てよ。コロナ禍では、あの「ルール」はあり得るかも(笑)2020/12/21

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