出版社内容情報
株式会社秋田書店と株式会社誠文堂新光社による新たな文芸エンタテインメントを生み出す新レーベル【APeS Novels】の第二弾!!
『ブラック・ジャック』『恐怖新聞』に続き、本年7月に創刊50周年を迎える大人気コミック誌『週刊少年チャンピオン』の、
輝かしい歴史を彩った名作コミック『エコエコアザラク』のノベライズです!!
「エコエコアザラク、エコエコザメラク……」どこからともなく聞こえてくる妖しい呪文と共に黒井ミサが帰って来た!!
70年代のオカルトブームの中でも、「黒魔術」を操る美少女主人公が異彩を放ったホラーコミック『エコエコアザラク』が、
自身も作品の大ファンだったと語る岩井志麻子氏により小説として現代に蘇ります!!
あるときは災いの象徴として、またあるときは自分に害を為した者への復讐劇として描かれることの多かった黒井ミサとその物語。
悪霊の力を借りて執行される呪術という神秘的なイメージと相まって、昏い魅力に溢れた『エコエコアザラク』のイメージはそのままに、
情念を描いた作品で人気を集める岩井氏の筆によって、人々を惑わせる「運命の女」黒井ミサへと昇華され、あたかも幻想文学をも想起させる作品となっています。
黒井ミサの存在に翻弄され、愚かな者たちがさまよい続ける出口のない迷宮へ、あなたも足を踏み入れて見ませんか……?
内容説明
人は恨み辛みが生きる肥やしとなる。我が子への愛より腐臭漂う己の人生を謳歌する。そんな哀れな女に付きまとう、「エコエコアザラク、エコエコザメラク」。黒井ミサがつぶやくそれは、死へと導く呪文か救いの言葉か。人の臓器の奥深くに潜む業をえぐり出し、読む者の煩悩をも浄化させる、文芸ホラーの第一人者、岩井志麻子が書き下ろす四編。
著者等紹介
岩井志麻子[イワイシマコ]
1964年岡山県生まれ。高校在学中の82年に、第3回小説ジュニア短編小説新人賞に佳作入賞。少女小説家を経て、99年『ぼっけえ、きょうてえ』が第6回日本ホラー小説大賞を受賞。同作で00年に第13回山本周五郎賞受賞。また02年には『岡山女』で第124回直木賞候補となる。精力的な執筆活動と並行して、多数のメディアに出演しコメンテーターを務める。また、女優としてドラマや映画に出演し、活躍の場を広げている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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starbro
HANA
Koichiro Minematsu
鷺@みんさー
Kaz
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- 和書
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