内容説明
偏屈な天文学者ディー博士から母の形見の首飾りを渡されたとき、フィリエルの世界は一変した。退屈で平和な日々は去り、謀略のただ中に放り込まれたのだ。やがて、彼女は気づかされる。大切なものを守るのは、己の小さな手だけだと言うことに──。物語の醍醐味が十二分に詰め込まれた、極上のストーリーがここに始まる。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
hirune
44
ファンタジーだけど魔法使いとか妖精とかが出てきて問題を解決してくれるとか一切ない。登場人物はほとんど若くて未熟な子ばかりでこれから成長していく感じかしら。フィリエルは右も左もわからないし、ルーンは頑固で偏屈で危なっかしい。。その中でアデイルは面白い性格をしてるの。大胆で行動的だけど、運動神経ない^^;そしてBL書いたりしてそうだし☆あと、ホーリーのおかみさんが頼り甲斐があって素敵だったわぁ2015/06/18
紫伊
26
春の煌めく光と冬のピンと張った空気の残り香。セラフィールドの気持ちの良い空気。そんな4月の朝から始まる物語に一瞬で引き込まれる。見える景色が美しくて読んでいるだけなのに心が弾む。そして何より好きなの登場する人たち。それぞれが過去を背負って生きていて地に足付いている。再読だからこそ台詞や行動、思いの意味が見えてきて堪らない気持ちになる。全員好きだけれど、主人公の15歳の女の子の脆さと芯の強さには読むたびに大好きが募る。過去ではなく未来を見て、時には迷いながらも己を貫く彼女だからこその強さ。大好き。2019/10/06
くりこ
18
田舎暮らしをしていたフィリエルが憧れの舞踏会に行って出生の秘密を知り、これまでの平穏だった生活が音を立てて崩れていく。王道ファンタジーというかんじでこれからが楽しみです。2016/03/16
nana
14
ファンタジーだけど、魔女だけど、そんな事は関係なく子供達がキャワキャワしてました。本人は出てこないのに存在感ありすぎる博士の思惑通りになってる気もするけど、ママにそれだけ惚れ込まれたんだから多分いい男なのでしょう、出てきて欲しいなー、パパも竜も。2015/07/02
紅
12
アデイルが素敵すぎる。カップリングとか言い出したときは流石に吹いた。王道なファンタジーなのだが、人々の思惑やら何やらが絡み合っていてわくわくする。2013/06/03