野生動物が見つめるゴミ列島 宮崎学のカメラ・アイ

個数:1
紙書籍版価格
¥1,868
  • 電子書籍
  • Reader

野生動物が見つめるゴミ列島 宮崎学のカメラ・アイ

  • ISBN:9784811804545

ファイル: /

内容説明

※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。

繁栄と自然破壊、飽食とゴミ、自然の生態系がくずれるなかで、日本の野生動物の変貌は人間社会のぶきみな未来像を予告する。中卒後、独学でカメラ術を究め、自然界の報道カメラマンとなった著者がゴミ列島日本の取材とこれまでの自分史とを語り、衝撃の写真50葉を添える。

目次

I……生きる戦略を自然界から学ぶ 勉強なんて大嫌い! 鳥たちに熱中した小学校時代 転機となった子リス“コロ”の死、鳥たちを空に放つ カメラとの出会い、レンズは鷹の目の輝き 絶望の淵へ、河川工事で汚れた飲み水で腎臓病に 神秘の鳥・フクロウ、だれにも撮れない写真を撮ろう! 徹夜のフクロウ撮影で吐血二度、死んだつもりになって 知られざる自然界を探ろう、「フクロウ」から「けもの道」へ 絶望のときクマタカに魅せられて、ワシとタカ15年II……「けもの道」から「鷲と鷹」へ 「けもの道」の発見、道は人間だけのものではない 発想を転換して、ロボットカメラで「けもの道」を撮る 日本のワシとタカ16種類、その全部を撮ろう ハヤブサとの出会い、潮風にさらされた断崖絶壁の八時間 カンムリワシへの挑戦、沖縄・西表島へ 通説をくつがえす、カンムリワシの営巣を撮る 野生動物の一員として、自然界から学んだカメラ・アイIII……フクロウとカラスの子育て フクロウの性別分業、オスは狩り、メスは育児 卵に話しかける親鳥、こたえる卵の中のヒナ 不気味な絶叫、母フクロウの子別れ・子フクロウの親別れ 自然界のサイン、巣の外に産みおとされる卵 自然界のバランス、餌を中心につながりあう カラスの人間ウオッチング、カラスの巣づくりから見えてくる人間社会 すばらしい学習能力、親子カラスのゴミあさり学習会IV……野生動物から見た人間のゴミ事情 東京に暮らす、ドブネズミとクマネズミ タヌキを襲った異変、ガンと白毛のタヌキ 人間がつくりだした“害獣”、サルとニホンカモシカ 巨大産業となったペットブーム、「動物愛護センター」って? 自然界の“お掃除屋さん”がいても、新種の“菌”が異常繁殖 拡散していくゴミゴミ事情、自然界の変動に適応する野鳥たち 生命の汚染、ハヤブサの子育て9年間の失敗 絶滅するウリミバエ、動物たちは黙って生きているV……動物たちの死、その循環 動物にとって“死”とはなにか? 使命感につき動かされて 動物の死体はどうなる? 死体から自然界に出されるサイン 季節によって出番がくる、死体処理係の生きものたち 死体は大地に還り、新たな生命にひき継がれて 覚醒する瞬間、ひとは大地に生かされ、大地に還る

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

kri

6
読メのレビューで知った動物写真家、宮崎学さん。図書館で見かけて迷わず借りた。ネイチャー=癒し、動物=可愛らしい…に終わらない、社会派?写真家である。前半は鳥や獣に夢中になリ中卒で森にドロップアウトした若き日々が語られる。人間の教師よりフクロウや鷲・鷹に導かれただけに、人間社会の矛盾を突く眼が鋭い。もはや生物界の一員であることを忘れ去っている我々だが、ゴミに振りかけられた殺虫剤でガンを患ったタヌキの真っ直ぐな瞳にも無関心でいられるのだろうか。2016/06/03

hyoshiok

2
写真家の宮崎学の子供の頃の話から写真家になる頃の話が面白い。動物の死も興味深く読んだ。図書館本。2018/06/06

はにゅ

1
宮崎さんの動物写真は視点が好きなのです。動物が死んで骨になって土に還る一連を撮ったり。ゴミ列島とはなんだろ?2006/10/29

獣狼ZAKI

1
熊、クマタカ、トビ、フクロウ…そして獣と環境、死についてなど読めば読むほどに考えさせられる一冊。 この著作者はフクロウの写真集でかなり有名な方だ。その証拠につい最近、2010年10月に写真集が再販されているからかなりオススメ。2010/10/20

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/148947
  • ご注意事項