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内容説明
九州男児「おいどん」こと大山昇太は4畳半に住んでいる。押し入れにはパンツが山と積まれ、サルマタケという奇妙なキノコが生える始末。だが彼の極貧生活においてはこのキノコさえも貴重な食料である。昼間に工場でバイトし、夜間高校に通う彼だが失敗がもとでクビ、中退、失恋と次々に試練が重なる。そんな折、向かい部屋に西尾令子が来た。思いやりのある彼女に魅かれていくおいどんだが……。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
北風
32
松本作品の中で一番好きな作品ですが、読めば読むほど切なくなります…。松本零士という作家は、男の意地やプライドを徹底して書く人だと思いますね。おいどんの言ってることは、ハーロックや沖田艦長と本質的に変わらないんですよね。それにつけても伊藤さんのくだりは切なすぎる…。2016/03/15
ホシナーたかはし
11
松本零士先生がお亡くなりになり、作品中一番印象に残っている作品で「アオイホノオ」の原点。朝ドラ的成功が皆無で、これ実写化してほしい!2023/02/26
てらさか
2
少年誌なだけあって、おいどんのころころ変わる表情がかわいい。伊藤さんとぼうやに対して「えっ?十月十日は?」ってなっている辺り、その知識はあるんだ…。いろいろ思うものの、ペーソスという名の哀れさがほとんどでかわいそう過ぎる。歯を食いしばって大泣きしてるの見るとこっちももらい泣きしそうです。2023/11/25
小太郎
1
久しぶりに読んだ 大山青年のたくましい意志はちょっと空回りしているが、大家のおばあちゃんから励まされて生きている ラーメンライスが大好きでそこのおっちゃんも大山君に事を思って、アルバイトに来る様に声をかけてくれる 下町だなあ 2014/06/03
ジャッカル佐崎
1
話のパターンは非常に少なく「おいどんが新しいバイトに挑戦→失敗してクビに→サルマタケに囲まれ眠る」か、「おいどんが美女とお近づきになる→フラれる→サルマタケに囲まれ眠る」の2種類だけなので読んでいる最中に何度もデジャヴュ感に襲われ、おそらくサブタイトルと話の展開を完璧に関連付けられる人は北半球には居ないと思われるほどです。成長できない、終わりが見えない、同じ愚考を繰り返す日々。大学時代をブックオフとカメレオンクラブの往復で終えたような人には大いに共感できるのでは。2012/10/09