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内容説明
匂宮と浮舟との契りを知らず、薫は彼女を京へ移そうと準備。板ばさみになった浮舟は入水を図り、死骸も見つからぬままに葬儀を行うが、横川の僧都によって助けられていた。浮舟・蜻蛉・手習・夢浮橋を収録。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
LUNE MER
16
源氏物語というと光源氏のプレイボーイっぷりがイメージ先行している印象があるのだが、この時代にこんなストーリー展開(特に第二部以降)を物にした紫式部の超越性こそがこの小説を唯一無二のものたらしめてると思うのだけど高校の古文の授業ではそんな話一切なかったぞ。もはやオーパーツレベルだと思っていて、未来にタイムスリップして現代小説を読んだのでなければどうやってこのマテリアルをものに出来たんだろう?本当に謎。2割でも読解出来てればよし、という割り切りの下での原文トライアルもようやくゴール🏁感無量✨2021/11/18
LUNE MER
15
初めて源氏物語を通読したのが本書。ただし最初は現代語訳のパートのみ読破。この角川ソフィア版の玉上訳は単品でも読めるものの、意図的に、原文からの乖離を極力抑えた逐語訳としているのが特徴。つまり、古文の問題集の模範解答にある現代語訳のような感触の文章。これを読みやすいと思うか読み難いと思うかはどういう目的でこの現代語訳を活用するかに依る。純粋に小説として源氏物語を読みたいのであれば小説家の訳した他の現代語訳を推奨。原文と睨めっこしながらヘルプ求めたい時には本書の訳がベスト。
perLod(ピリオド)🇷🇺🇨🇳🇮🇷🇵🇸🇾🇪🇱🇧🇨🇺
5
再読。浮舟。またしても匂宮が。見飽きた光景。しかし浮舟も感動しまう辺りがなんというかもう。そして期せずして薫と京へのお迎えを競争。「しつこい男は嫌われるよ」 蜻蛉。三角関係に堪えられなくなって入水自殺。本当にこの公達に目を付けられた女性は次々と不幸になっていく。一貫してこの男どもは女性の人格を無視して自分の都合を一方的に押し付けている。 手習。と思ったら、生きてた。フィクションのバカ一「キャラが死んだとされても、死骸が見つからなければ生きている」の原型がここに。ホームズとか。→2025/07/30
popon
0
教授はこの終わり方をこの上ないものと言っておられましたが、わたしにはまだその判断すらつきません。2011/08/08