角川ソフィア文庫<br> 源氏物語 〈第7巻〉 - 付現代語訳

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角川ソフィア文庫
源氏物語 〈第7巻〉 - 付現代語訳

  • 著者名:玉上琢弥【校注】
  • 価格 ¥858(本体¥780)
  • KADOKAWA(2014/12発売)
  • ポイント 7pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784044024079

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内容説明

女三宮は男子を出産。光源氏の冷淡な態度に絶望して出家を望み、父朱雀院により受戒。紫の上は出家を望むが、かなわぬまま逝去。光源氏の悲しみに限りはない――。柏木・横笛・鈴虫・夕霧・御法・幻を収める。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

LUNE MER

14
女三の宮と柏木の密通事件は、なんでこんな時代の日本文学でこんな作品が存在し得たのか?というオーパーツ並の展開だと、再読するほどに思う。柏木亡き後、堅物として描かれてきた夕霧が未亡人である女二宮に懸想する様も賛否両論はあろうが、柏木に落葉呼ばわりされた彼女が人に愛される人生を得られたことには違いないので私個人としては「あり」。そしていよいよ第二部の、というより光源氏と紫の上のラストである「御法」「幻」の怒涛の展開。何より「幻」での、紫の上没後の翌年一年間の筆運びがこれまたオーパーツ。終幕の美しさ極まり。2020/10/05

LUNE MER

12
「夕霧」を再読。光源氏の長男である夕霧の通称の由来となる帖で彼のメイン回ではあるのだが主たる内容は親友柏木の未亡人である女二宮への猛烈なアプローチの顛末。父・光源氏と第三部の薫&匂宮の影に隠れてしまっている印象があるのだが、父・光源氏とは異なり、雲居の雁、藤典侍(惟光の娘)そして女二宮のわずか(?)三人の女性としか深い仲になっていないにも関わらず十人以上の子宝に恵まれている辺、さりげなく凄いキャラだったりする。第三部での何とか姫を薫か匂宮に嫁がせようと画策する困ったお偉いさんという立ち位置も好き。2023/10/09

ヒロミ

8
小学館の全集とゆきつ戻りつ読了。こちらは通勤電車の中で読むのにうってつけ。玉上先生の校訂は分かりやすくて親切だと思う。花散里と夕霧のやり取りがニヤリとしてしまう。次巻からいよいよ孫世代編へ突入です。2014/08/30

perLod(ピリオド)🇷🇺🇨🇳🇮🇷🇵🇸🇾🇪🇱🇧🇨🇺

4
系図は巻頭に見開きになった。登場人物は大体親戚ばっか。 柏木。柏木、心労の為か死す。三宮は男子を出産後、出家。わざわざ山を下りてきた院も止めなかった。 横笛。その笛は柏木の形見だったが、二宮から夕霧、そして源氏の手に。 鈴虫。夕霧が源氏に柏木の遺言を伝えるが…もちろんすっとぼけ。何しろ主上が自分の密通の子なのだから。 夕霧。大変胸糞悪い。夕霧は未亡人となった女二宮の周囲の信用を得、宮が嫌がろうが塗籠にまで入ってきてレイプ。その際の言い分もすべて自己中心的な身勝手さばかりで、お前が悪いという内容。→2025/07/18

ヤベ

4
ついに源氏が死んだ。長々とこの物語を読み続けるうちに源氏が自分にとってパーソナルな人物になっていたから源氏の死はショックだった。源氏物語は源氏の情緒を主題に書くから読む人は源氏を生きた人として捉えられる。仮に源氏物語が社会を焦点に当てた書きぶりであったなら、読む人は源氏をある時代の芸術精神の象徴とのみ見るだろうし、源氏物語を平家物語の平安版として受容すると思う。2022/02/08

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