内容説明
男たちは家族を持ち、日々の仕事に打ち込み、日本の繁栄を支えてきた。何が原因で彼らの人生はなぜ挫折したのか? 何がきっかけで彼らの心はなぜ崩壊してしまったのか? 20年以上にわたって精神科の医師として治療を続けてきた著者が、心病める12人の不器用な男たちの人生の軌跡を描く「愛と冒険」の物語。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
17時のチャイム
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フェイクドキュメンタリーとでもいえばいいのか。現役精神病医が執筆しているので、痛々しいほどに生々しかった。人間も無理をし過ぎると壊れてしまう事実をつきつけられ、読み進めるにつれ気持ち悪くなるほどでした。2014/09/14
SlasherYoa
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精神科医が症例を人間の物語として描いた力作12編。 ここに収められた12の物語は、全部 ”わたし” のことをモデルにしているのか? なわけがないが、そう思わせるほど、心にチクリと刺さる物語ばかりだ。 12の物語には、主人公が患った心の病名が付されている。 私が精神科にかからずに済んだのは、この本のお陰かもしれない。 心がオーバーヒートしかけている ”あなた” 、読んでみませんか。