講談社選書メチエ<br> 宗教からよむ「アメリカ」

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講談社選書メチエ
宗教からよむ「アメリカ」

  • 著者名:森孝一【著】
  • 価格 ¥1,925(本体¥1,750)
  • 講談社(2013/04発売)
  • ポイント 17pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784062580700

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内容説明

モノモン教、アーミッシュ、ファンダメンタリズム……。アメリカはさまざまな「信仰」がせめぎ合う社会である。それらを統合するものとは、いったい何か? 悩みつつも、新たな理念を求めて進む、超大国の意外な姿をあぶり出す。(講談社選書メチエ)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

AICHAN

27
図書館本。パソが壊れた。で、iPadから。しかし操作が難しい…。著者は神学者だが文章は平易で論点もはっきりしていて堅くならないで読める。アメリカ国民の多く、特に初期移住者(侵略者)の子孫は、旧約聖書の“出エジプト記”になぞらえて自分たちは神から選ばれた者だと信じており、そのための使命を帯びていると考えている。アメリカ国民の4分の3は学校教育で進化論とともに天地創造説話を教えるべきだと考えている。アメリカには見えざる国教がある。政治と宗教は深く結びついていて、アメリカの大統領就任式は宗教儀式である…。2016/09/04

樋口佳之

19
無神論者であることを大統領としての条件として肯定できると答えた者は四十四パーセントにすぎなかった/日本において同じ調査を行ったならば、おそらく反対に半数近い人びとは、特定の宗教を信仰している人は総理大臣にふさわしくないと回答するのではないだろうか/87年の調査で本も20年以上前のものですが、アメリカの社会と政治と宗教を考える時に知っておくべき歴史を学べたと思います。2017/11/21

aloha0307

17
国名のUnited(USA)と反対に、民族分断の危機にある米国 本書を読み、そこには底辺にある宗教の影響が多大であることがわかる(トランプ大統領誕生の背景も)。宗教をめぐる紛争は、人生観(死も含め)&価値観そのものに関わるので妥協するのが難しいことは歴史が語っている。リベラル派と(安易な多様性容認は許さない)保守派の乖離がこんなにもあるなんて...2017/12/09

イシカワ

8
アメリカは多様な背景を持つ移民によって構成された人口国家。日本のように全員が認識する「共通の過去」というものを持っていないため、国民を一つにまとめるには、「未来についての共通の意志(アメリカがどういう国家で、今後どう進めばいいのか)」が必要であり、その役割を担うのが宗教、本書で言う「アメリカの見えざる国教」である。大統領選挙でも経済対策と同じくらい宗教的問題が論争点になるなど、宗教が個人レベルまで根ざしていることがよく分かった。歴史に対する知識が浅く、読み切れない部分も多かったので、また読み直したい。2020/07/25

コニコ@共楽

7
著者がいっているアメリカの「見えざる国教」は、目からウロコでした。アメリカ人が口にする「神」がキリスト教に近いものでありながら、キリスト教そのものでないということが今までわかりにくい点でした。また、モルモン教がコカ・コーラとならんでアメリカのアイコンに見られているということも外からでは気づきにくい点です。もう一度アメリカ史を整理して再読したい本です。2013/06/08

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