内容説明
S大学病院看護婦舞川苑子は、看護学校を卒業して3年。脳神経外科の織田医師に恋したが、彼は苑子を捨て、同僚の看護婦と結婚した。失恋の痛手は大きく、病院をやめると、故郷の産婦人科病院に勤めた。「特異体質」の従妹の出産に関わるが、母子を死に追いやってしまう。愛する人を失い看護婦としての自信を失ってしまった苑子。――看護とは何か、人間とは何かを追求したドキュンタリー小説。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Ayano
1
「生」「死」「愛」がキーワードになっている。 オンとオフの切り替えがスパッとできる人を羨ましく思う面もありながら、自分も主人公の舞川苑子寄りのキャラクターなんだろうなと思いながら読んだ。 1ヶ所で長く働くことは凄いことだけど、自分の知っている世界だけでなく、そこを離れても身を置いたままでも、視野を広げて俯瞰的に物事を捉えたり思考することも大事だなと思いを馳せた。 ただ、35年くらい前の作品なので物理的には今と違うことを押さえた上なら、今読んでも学ぶべきことはたくさんある。2019/10/30
rakim
1
妙にノンフィクションぽい部分が興味を引くのだけれど、それだけに医療の中の生と死に向きあう部分が重い。2011/06/25
kozy758
0
いろいろな場での看護についての話である。看護師同士の絡みがもっとあると深みも増しただろう。2014/09/12
m-a-k
0
面白かったです。現実にありそうな気がしました。オススメ出来ます!2012/03/23
ぽるる
0
ブクオ