内容説明
倒幕を謀る柳沢吉保と大僧正隆光が召還した四十七の「魔」は、浅野内匠頭の遺臣たちに憑依した! 悪霊祓い師・祐天上人は、阿弥陀仏の導きで彼らを封じんとするが……すでに江戸は、四十七人の盗賊「百足盗」の出現に震撼としていた! ――伝奇時代小説界の新たな俊英が描く、虚々実々の江戸魔界絵図。各界で話題を呼んだ怪異僧・祐天、ふたたび見参!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
冬至楼均
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百足退治の俵藤太の子孫である(と前巻でネタ振りした)大石に”百足盗”をやらせると言う荒業。2014/03/18
Steppenwolf
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元禄霊異伝に続く祐天上人を主人公とする物語である。忠臣蔵を柳沢・隆光があやつり徳川転覆を謀るというところに祐天が立ちはだかるという構図である。四十七士も実は悪霊に操られているという設定がよい。前回同様祐天の唱える南無阿弥陀仏で悪を押さえる。完結編に相当する妖臣蔵が楽しみになってきた。2009/05/20
冬至楼均
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ここまで非道い(誉め言葉)忠臣蔵も珍しい。2009/11/17