ハヤカワ・ミステリ文庫<br> 横断

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ハヤカワ・ミステリ文庫
横断

  • 著者名:ディック・フランシス【著】/菊池光【訳】
  • 価格 ¥715(本体¥650)
  • 早川書房(2014/09発売)
  • 3月の締めくくり!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~3/31)
  • ポイント 180pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784150707279

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内容説明

〔競馬シリーズ〕名馬や馬主を乗せてカナダ各地の競馬場を巡る大陸横断競馬列車。英国ジョッキイ・クラブの保安部員ケルジイは、内偵中の馬主を追ってこの特別列車に乗り込んだ。車上の邪悪な陰謀に孤独な闘いを挑むケルジイ。ロッキイ山脈と大いなる危険に向かって、サスペンスが鉄路を走る!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

bookkeeper

27
★★★★★ 再読。競馬界で恐喝・殺人等思うがままにしてきた男がジョッキィクラブと対立し、復讐を誓った。舞台はカナダ横断競馬列車…名馬と馬主が大陸を横断しながら各地のレースに出走する、競馬界の威信をかけた一大イベントだった。  車中では観客参加型のミステリ劇が上演され、主人公の保安要員は接客係に扮して潜入する。劇の俳優、客車の乗務員や上流階級の馬主たちの人生が数日だけ交錯する。様々な立場のプロ意識や深まっていく交流。相変わらず上手いなぁ。クライマックス、万感の思いを抱えつつレースを観戦するシーン、最高です。2022/03/11

ぺぱごじら

19
作りはミステリだが、フランシスのメインテーマは『孤独と闘うタフさ』。今まで色んな形で『孤独との闘い』を表現してきたけれど、今回の主人公トー・ケルジィは『孤独をとことん味わい、楽しむ男』である。彼の孤独の本質は、本当に理解されるとゾッとするものだが、半面たいへん興味深く、魅力的にも見えるから不思議。作品全体に色んな要素を詰め込みすぎて、相互連携が取れていない印象はあるけど『どの要素に着目して読むか』で、多面的な魅力を見せる作品。Mrs.ボードレアが助演女優賞もの。2014-062014/01/19

bapaksejahtera

14
今回の設定は、馬主として殺人をも辞さぬ悪辣な手段を用い事業を拡大、際どい所で司直の手を逃れてきた悪漢、対する主人公は勇気のみならず使い切れぬ資産を有する出来過ぎ君の若者である。英国の競馬協会は、名馬、馬主、競馬ファンを満載してカナダ各地の競馬場を巡り、車内ではミステリ劇が演じられるという大陸横断競馬列車の催しにその悪漢が参加する機を捉え、主人公を保安員として送り込む。二重の推理劇の謎解きは煩いとも思ったが、これを犯人追込み手段に使う。鉄道旅行のスペクタクルを効果的に用いた、毎度乍ら安心できる快作であった。2022/05/26

kuchen

12
カナダ大陸横断鉄道で、競馬の不正調査員が奮闘する。ミステリが上演されるツアーという趣向がおもしろい。他の作品同様、危機が何度も訪れ、ロマンスがあり、そして大団円。今回はカナダの大自然も良かった。カナダに行きたくなる。2021/03/20

chisarunn

8
競馬シリーズの中で2番目に好きな一冊。ホントは大金持ちなのに競馬保安クラブの調査員やってる主人公、カナダを横断して走る競馬ファン向けの特別列車、大富豪から厩務員までいろんな人が乗っていて走行中にミステリ劇までやっている。証拠がないので逮捕できない恐喝者、不安定な家族、ロマンスはちょっぴりだけど諸々を乗せて出発進行!いやー、2時間サスペンス丸出しですね。映画化の予定とかあったのかなあ。ディープな競馬界ものもいいんだけど、こういう万人むけのライトな(事件自体はライトではない)のもすっごくいいのだ。2022/09/23

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