内容説明
私鉄沿線のとあるマンション。彼女の部屋で二人きり、ぼくらは楽しい一夜を過ごすはずだった。ところが、ひょんなことから女泥棒を捕まえてしまった! しかも、マンションの住人の中に共犯者がいるらしい。とりあえず朝まで、女泥棒をマンションにおいてやることになったが、それが殺人事件の幕開きだった! 謎解きの興味を満喫できる全七編。贅沢な傑作推理小説集!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
はんげつ
3
単著未収録作品の中から論理的な謎解きモノを集めたということですが、余り物でこのハイアベレージはちょっとどころではなくすごいと思います。表題の「女怪盗が盗まれた」のようなフェアに配置された手がかりを拾いながら重厚で説得力のある推理を展開していく優れた犯人当てと、「ポケットの中の時間」のようなトリック自体も秀逸でかつ論理的な謎解きも楽しめる私の大好きな形のアリバイ崩しが、一冊に同居しているのはかなり嬉しい事件ですね。あんまりなくないですかこういうの? 全作見どころのある良質な本格推理短篇集でした。2019/08/23
kanamori
0
☆☆★2011/10/12
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- 電子書籍
- 最後まで行く【タテヨミ】 6