祥伝社文庫<br> 人斬り善鬼―日本剣鬼伝 小野次郎右衛門

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祥伝社文庫
人斬り善鬼―日本剣鬼伝 小野次郎右衛門

  • 著者名:峰隆一郎
  • 価格 ¥660(本体¥600)
  • 祥伝社(2012/01発売)
  • ポイント 6pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784396323424

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内容説明

同門の神子上典膳と対峙する小野善鬼の背中に、殺気の籠った気合が投げかけられた。老師・伊東一刀斎の裏切りだった。典膳を一刀のもとに斬り下げた善鬼は、一刀斎に切っ先を向けた…。のちの将軍家指南役・小野次郎右衛門の孤独な剣の道。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

夜間飛行

2
一刀斎から「剣は斬り覚えよ」とだけ教えられた善鬼は、五年間に250人斬って戻ってくる。その間は無我夢中で何も考えなかっただろう。けれども老齢の師と立ち合って以来、いつか自分も衰えるという考えに取り憑かれてしまう。徳川家へ仕官すれば師のように惨めな晩年を迎えずにすむが、それでは明らかに衰えるだけだ。善鬼は再び旅に出る。「斬り覚えよ」という師の言葉を胸に、さらに200人斬るための旅である。京の道場で卑怯者を斬りまくる善鬼の姿は、凄惨だがどこか清々しさがある。人が生きていく中で狂うことも自然な姿なのだと思った。2013/01/18

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