ビッグコミックス<br> 僕らはみんな生きている(1)

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ビッグコミックス
僕らはみんな生きている(1)

  • ISBN:9784091831019

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内容説明

大手建設会社のサラリーマン・高橋は、社命により西南アジアの小国・タルキスタンに出張することになった。飛行機で約16時間かけて辿り着いた現地で彼を出迎えたのは、どこか怪しげな支店長の中井戸と、その運転手をしているセーナという現地の女性だった…。次第に現地での生活に慣れ、セーナに心惹かれてゆく高橋。やがてパスポートを紛失し、日本に帰れなくなってしまう。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

やわらか

4
連載時は海外でも仕事中毒の日本人サラリーマンをシニカルに描くところが強調されていたけど(映画版は特に)、今読むとむしろ「会社のために働く=自己実現」だった幸せな時代のファンタジーに読める。現在50歳ぐらいでそこそこの地位にある人の中には、いまだにこういう感覚の人が結構いそう。ともあれ、映画版と比較すると「日本人以外の視点」とエロスの要素を加えたコミック版の方が二枚も三枚も上手。このアレンジって一色伸幸の原作にあったのか山本直樹が自分で追加したのか知りたいなー。2012/04/13

Yapuppy

3
再読。バブル崩壊前にみられた元気な日本の会社員達の肖像。仕事に没入することにより家庭生活や普通の世界にリアリティを失ってしまうビジネスマンには、普通の生活に帰る場所などなかった。主人公タカハシは理系くんで、当時自分が海外派遣される可能性があったので大いに共感して読んだ。1巻後半の"私たちの世代の日本人はみな、モンスタームービーを見ながら育ちましたので、空想家なのです"という台詞が心に残る。変なものにリアリティを感じてしまう人間を大量生産していたのかなと思うし、まだ同じようなことが続いているのかなと思う。 2012/06/01

ドロレス

2
山本直樹でいまだに一番好きだ。バブル期JAPANアズナンバーワン、エコノミックアニマル言われてた頃の商社マンのアジアはちゃめちゃ記。ラストの切なさがまた素晴らしい。なお映画化されて確かシネ旬1位になったが、ヒロイン(現地の没落インテリ美少女)が男になってて(つまり没)アホかとおもってみるのやめた。まあ日本語喋れる東南アジア系女優見つかんなかったんだろうけど。でもルビーモレロに頼めば日本映画史に残る傑作になったかもなのに。

Seiren Kohiyama

2
すでに2・3度読んでいるけど、何回目でもおっもしろいな〜。もちろんそれは山本直樹おきまりのエロがあるからなんだけど、これが私たちが生まれて以来あり得ないようなサラリーマン・アクション漫画(なんだそりゃ)だからとも言える。どうやったって生きて行けるぜって雰囲気、いま生きてて周りから感じること少ないからね。2013/02/09

Kavi

1
1992年単行本発行。すごく古いのだけど、エロス全開の山本直樹の作品ばかり読んでたから、サラリーマン奮闘記がすごく新鮮に感じた。バブルなカンジもあるし、今みたいにセクハラだ、パワハラだ、過重労働だ、労働者の権利だ、不倫不潔などと騒ぎ立ててたら、おまんま食えない時代。逞しさに懐かしくもあり。続きを読みたいが、積読が増える一方なのでまた今度。2018/10/02

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