講談社文庫<br> 松緑芸話

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講談社文庫
松緑芸話

  • 著者名:尾上松緑【著】
  • 価格 ¥641(本体¥583)
  • 講談社(2015/01発売)
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  • ISBN:9784061851443

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内容説明

不世出の名優・尾上松緑の芸と人生のすべてを綴る。最愛の息子・辰之助の死を乗りこえて、六代目菊五郎、父と二人の兄、三度の出征体験、脇役たちとの交遊などなど、感慨ぶかく語る。「義経千本桜」「勧進帳」をはじめ、数多くの名演や役作りについても、話が及ぶ。昭和を生きた歌舞伎役者の唯一の芸談。

目次

ひとこと
父のこと―7世松本幸四郎
師匠のこと―6代目尾上菊五郎
兄たちのこと―上の兄 11代目市川団十郎・中の兄 初代松本白鸚
私の戦争体験
脇役の人々
義経千本桜
菅原伝授手習鑑
仮名手本忠臣蔵
一谷嫩軍記
傾城反魂香
勧進帳
毛抜鳴神
土蜘 茨木 関の扉 隅田川
梅雨小袖昔八丈
新皿屋舗月雨暈
盲長屋梅加賀鳶
新作物

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

uburoi

2
来年1月に翫雀が4代目鴈治郎襲名するが、芸の継承は馬みたいに血だけではない。2世松緑は7世幸四郎の子だが、6代目菊五郎に預けられ芸を磨いた。めずらしい戦争体験を持つ役者でもあった。本書は平成元年の死を前にして纏められたものであるが、自分の芸事よりも師匠とその一門、父、兄たちからいかに何を教わったのかが主眼となる。6代目の演出力の鋭さ、6代目がライバル意識を燃やした高島屋(2世左団次)との芸の比較など貴重な発言の宝庫だが、芸はおしえられても結局わからない、それでいいのだという達観こそすべてだと思う。2014/12/06

Jade

2
いろんな芸談を読んできたけれど、これは格段に面白い。実に細かいし、率直。芝居を見る前に、もう一度、演目毎に読み返している。七代目菊五郎贔屓としては六代目の話はとくに興味深い。2010/09/23

みつひめ

2
芸談好きにはたまりません! それにしても、最初で最後の著作が亡くなる直前に上梓されたとは…。さまざまな演目の演出やエピソードも楽しく読める。また、折に触れて読み返したい1冊。2010/07/20

れいちゃん

1
亡くなった祖母が二代目松緑のファンであった。私は映像で見たことがある程度だが、この芸談は型の違いや役の肚など実に詳細に語られていて、歴代の名優が如何に腐心して舞台を作り上げたかが分かる。芸談や楽屋内での役者の様子だけでも興味深いが、自身の出征体験や早逝した子息辰之助への情愛も随所で伺えて、興趣が尽きない一冊となっている。2021/05/27

へいちょー

1
芸談好きにはこたえられない内容です。生で一度見たかった役者さんです。2011/10/15

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