内容説明
西成のボロビルからスタートして四年。大阪御堂筋に本拠を構える一大企業にのしあがった「ごきぶり商事」これも全て第四常務のぼくの知恵と才覚のおかげだ。なのに二十二歳、女盛りの雪子社長と三人の常務は相変らずあれやこれやとぼくを責めたててばかりいる。怒り心頭に発したぼくと登志子はんは東京支社設立を機に独立。女社長の反撃をふりきり、ごっつうもうけるか? 連作ユーモア・ピカレスク。
目次
純金の鍵
英主大明神
紙幣(サツ)とダイヤモンド
未来の総理よ有難う
時代はハイテクや!
金のなる木に女が止まる