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内容説明
「日本には昔から今にいたるまでなぜかくも無用者が多いのか、質において高い者が、なぜ意識して無用者となったのか、日本の高級な思想や文学がなぜ世の無用者によってかたちづくられてきたのか。」この一貫した主題の下に、業平、一遍、芭蕉、良寛、秋成等から荷風に至る、いわゆる無用者となることを選びとった人々の生きざまに独自の視線を当て、日本文化の根底をさぐった異色の評論。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
きさらぎ
3
全体を貫くのは、「身を用無き者と思いなした」業平を評した「頽廃において美しく、無頼において倫理的であるというイロニイ」という言葉だろうか。業平から近現代まで様々な「無用者」が登場するが、空也や芭蕉のように一切を捨てて一を貫いた者から、「ああでもない、こうでもないと洒落のめした挙句に本を忘れた」ニヒリズム(寸前)の徒までが縦横に語られる。筆者は「あとがき」で、「無用者は禅に至って本物となるが、今の自分にはそれを書く力は無い」と言う。捨てて求める、その二つを備えてこそ真の「無用者」たりうる、といことだろうか。2015/03/20
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