内容説明
高木彬光の生み出した五人の名探偵、神津恭介、大前田英策、百谷泉一郎、近松茂道、そして、霧島三郎。五人五様の推理の冴えを競う。推理ファン必読の作品集。――東大法医学教室の助教授・神津恭介のもとに奇怪な事件が持ち込まれた。七年前に父親が失踪し、最近部屋に血の雨が降るという。しかも血には血液型がなかった!(「幽霊の血」)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
Kircheis
210
★★★☆☆ 高木彬光が産み出した五人のキャラ(探偵と呼べるのは二人だけ)が主人公の短編を集めた作品。 どれも個性が異なり、物語の雰囲気が大きく変わるので読んでいて飽きない。強いていえば百谷弁護士と霧島三郎が近いかな。 逆にいうと統一感がないという弱点もある。 どれもそれなりに面白いが、やはり神津の『幽霊の血』が1番好み。ハードボイルドな大前田英策も意外と良いアクセントになっていた。2021/02/13
HANA
67
天才型探偵に行動型探偵、検事二人に弁護士と著者が生み出した五人の探偵が活躍する短編集。ただ収録されている作品がそれぞれの探偵の代表作とも言える作品に比べると、どうしても小粒なように思えてしまう。天才型の代表たる神津恭介にしても今回は無理が感じられるように思うし、ハードボイルドも今の目から見るとやはり無理があるし。そんな中でも感心したのは百谷泉一郎「遺言書」かな。残された遺言書のわずかなミスから犯人を割り出す手法はとても面白く読めた。やはり著者の代表作を網羅した上で、ファンブック的に読むべき本かなあ。2021/05/29
志村真幸
1
1989年に新芸術社から出た単行本『幽霊の血-わが愛しき探偵たち』の改題・文庫化。 「幽霊の血」「暗黒街の帝王」「遺言書」「殺人へのよろめき」「復讐保険」の5篇が収められている。 それぞれ神津恭介、大前田英策、泉一郎、近松茂道、霧島三郎と高木が生み出した5人の名探偵が登場する。豪華な競演の短編集なのだ。 また、それぞれに名探偵としての資質が違い、物語も探偵に合わせたものとなっているところがおもしろい。 凝った筋立てと鮮やかな解決。満足できる一冊だった。 2018/12/25
Radwynn
0
供読本用仮入力。感想は後ほど…(^^;;;2011/04/17
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