内容説明
旧幕時代、南町奉行所同心であった加田三七は明治四年、湯島で蕎麦屋を始めた。だが、蕎麦屋の旦那で収まる三七ではない。界隈で事件が起これば、警察に頼まれもしないのに、かつての輩下・幸助を従え探索に飛び出す始末。そんな三七のもとに、土蔵の白壁に幽霊が出て母の様子が変だと、遊郭の息子が妙な話を持ち込んだ(「幻の像」)。文明開化の世を舞台に私設探題を自任する加田三七・捕物そば屋事件簿十八篇。
目次
馬鹿な女
地獄人形
幻の像
子盗り湯騒動
艶説鴨南蛮
岡蒸気の女
餅菓子心中
むかしの夢
小唄念仏
1本足の鐘つき男
写し絵の女
からくり行燈
萩の夜の秘密
夢の淡雪
毒の花束
軽気球の殺人
不忍池新景
赤い湯煙り
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