ちくま文庫<br> ザ・ベスト・オブ・サキ(2)

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ちくま文庫
ザ・ベスト・オブ・サキ(2)

  • 著者名:サキ【著】/中西秀男【訳】
  • 価格 ¥825(本体¥750)
  • 筑摩書房(2015/08発売)
  • GW前半スタート!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~4/29)
  • ポイント 210pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784480022301

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内容説明

心優しきニヒリストで冷笑的ヒューマニスト・サキ。ユーモアと幻想、奇抜な着想で人間の暗黒部分を描き出す短篇の名手サキ。新訳4篇を含め彼の短編86編を発表順に編集して2冊で贈る決定版。本巻には、伯母のお伴でデパートのバーゲンセールに行き、店員になりすまし、お客からもらったお金をポケットに入れてしまう甥の話『夢見る人』をはじめ、『マルメロの木』『禁じられたハゲタカ』など42篇を収録。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

mocha

85
【奇妙な味読書会】ピリっと毒の効いたショートストーリー42篇。奇妙な味のものはⅠ巻の方が多かったかな。既読のもの数篇。上流階級を揶揄するものが多く、短い話の中にも人物造形がくっきり描かれているのが印象的。子どもの辛辣さや動物達の骨太さと対比して、大人のお間抜けさが浮かび上がる。10日程かけて読んだけど、もっとゆっくりペースで読んだ方がよかったかも。2018/05/07

mm

25
サキは一度にたくさん読まない方が良い、アペリティフの飲み過ぎほどうんざりするものはないという意見が、訳者によるあとがきに紹介されてました。確かにそうでしょう。気の利いたものというのは、ちょっとづつ使うのが正しい。今日知り合いのおばあさんの家に特殊詐欺の電話があったそうです。嘘が下手なので騙されず、途中で電話を切ってしまったらしいのですが、下手な嘘は迷惑なのでやめましょう。サキのようにストーリー上出来で騙されて、その後何回も話のネタにできるなら、五千円くらい払ってやっても良い。ウソ。やはり金はもったない。2019/05/22

mizuha

15
ゆっくりと読んでいたサキを読了。Ⅰ・Ⅱを合わせると、144編と言われる短編の半分程を読んだ事になる。ほんの数ページの中に織り込まれる 皮肉や悪意が、軽妙な会話で色を変えるラストは楽しい。原書なら尚更だろう。The Complete Sakiが欲しくなるが、読む気力はあるだろうかと二の足を踏む(笑)頑張れば読めるかな…。2015/01/26

skellig@topsy-turvy

9
サキの短篇は、ブラックユーモアとペーソスの配合具合が絶妙だと思う。一昔前のイギリス中・上流家庭という伝統的な背景から、悪戯心に満ちたストーリーがぽんぽん飛び出してくる。いつ読んでも楽しい。2013/02/20

madhatter

6
再読。本当に友人に欲しいかは、非常に微妙なところがあるが、やはりクローヴィスが好きだ。自らに利害がある時か、面白そうである時しか介入しない。本気になってもそれを表に出さない。「トバモリー」の彼は、内心相当追い詰められていたと思う。そして、彼が介入して問題が解決しても、被害は甚大…端で見ている分にはかなり面白いが、あまりに近付きすぎてもこちらにも火の粉が飛ぶという、非常に厄介な奴だが、憎めない(それが一番厄介だわね)。2011/10/23

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