内容説明
江夏冬子は二十九歳、東大法卒、スタイル抜群の美人。そして京都府警の捜査一課への新任検視官でもある。着任の翌日、早速、事件が起きた。密室の勉強部屋で中学三年生の女の子が死んでいたのだ。外傷ナシで死因は不明。現場に急行した冬子はたちまち、少女が妊娠三、四カ月で、首を絞められて殺されたことを見破り、才女をケムたがっていた橋口部長刑事を驚かせる。事件を解決するごとに、冬子と橋口はいいコンビに成長して行く。ミステリの女王によるみごとな推理八連作!
目次
少女は密室で死んだ
偽装の殺人現場
消えた配偶者
水仙の花言葉は死
几帳面な殺人者
溺れた女
首のない死体
骨の証言
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kaizen@名古屋de朝活読書会
36
女検死官 江夏冬子が主人公。 最初は,若い女性が東京から京都に来て、上司になることを煙たがった男性もいるらしい。 少女は密室で死んだ 偽装の殺人現場 消えた配偶者 水仙の花言葉は死 几帳面な殺人者 溺れた女 首のない死体 骨の証言 の8作品。 死因や,検死について詳しく調べたものだと驚くようなことをいろいろ書いている。 検死官と著者の勉強熱心さが伝わって来る。2011/12/19
コマンドー者
1
山村氏の女性検死官を主役にした初期の本格短編集。氏の初期の作品はトリックメーカーの面目躍如たるところを見せている。2021/08/03