内容説明
集中豪雨がもたらした土砂崩れで、列車は駅と駅のド真中で完全にストップ。乗客たちは復旧を待つことにしたが、先を急ぐ三人の男たちは徒歩での山越えを決意した。またたく間に道に迷い途方にくれる一行。その時、幸いにも遠くに人家の灯がポツンと見えた。一夜の宿を借りたのはよかったが、これが災難の始まり。前の晩、たしかにあった家が、翌朝には跡形もなく消え失せていた。この地方の伝説通りの怪事件が勃発した! 名探偵亜愛一郎が活躍する傑作事件簿第二弾!
目次
第1話 藁の猫
第2話 砂蛾家の消失
第3話 珠洲子の装い
第4話 意外な遺骸
第5話 ねじれた帽子
第6話 争う四巨頭
第7話 三郎町路上
第8話 病人に刃物
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
そのじつ
10
読友さんの登録本に釣られて。初読みだが頗る気に入りました。どこかで聞いて名前だけ知っていた探偵役・亜愛一郎のキャラがとにかく個性的。タイトルに忠実に毎話転ぶドジっぷり、微笑ましいが彼の王子然とした美貌に見惚れていた女性たちがサッサと退却していく非モテキャラとしと描かれている。ユーモラスな調子と奇妙な事件、気の利いたミステリはナイスな読み心地。謎解きもさることながら、言葉遊びの妙味が効いてる「意外な遺骸」と「病人に刃物」がワクワクした。ぜったい言葉遊びネタ考案のほうが時間かかってる。2024/05/23
Jimmy
1
亜愛一郎モノ第2弾ですが、粒ぞろいながらちょっと鮮烈さは薄れた感じで、ある程度連続して読んだのがいけなかったのか、ちょいと残念です。やはり1年ぐらいは待ちわびて新作を手にする、ってのがいいんでしょうね。2025/02/08
Urmnaf
1
かなりの旧作に属する。携帯電話もないし、写真は現像しないと見られない。今の感覚からすると、一つ一つの所作に違和感を感じることも多い。その中で、(今風の言葉で言うと)イケメンだけど、ちょっととぼけた写真家が大活躍という話。この作者の特徴でもある動機の奇抜さ(というか、ちょっとひねくれた心理)とも相まって、ライトな感覚を残す。だからと言って、ミステリとしての内容は決して軽んじていいものではなく、中でも「砂蛾家の消失」は「神の灯」に匹敵する家屋消失トリックの白眉。マジシャンでもある作者の面目躍如。2015/11/04
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