吉里吉里人 〈下〉

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吉里吉里人 〈下〉

  • 著者名:井上ひさし
  • 価格 ¥869(本体¥790)
  • 新潮社(2013/12発売)
  • ポイント 7pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784101168180

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内容説明

独立二日目、吉里吉里国の通貨イエンのレートは日本円に対して刻々上昇、世界中の大企業が進出した。だが国外から侵入した殺し屋や刑事らも徘徊、ついに初の犠牲者が出る。さらに日本国自衛隊も吉里吉里国最大の切り札四万トンの金の奪取に乗り出した。SF、パロディ、ブラックユーモア、コミック仕立て……小説のあらゆる面白さ、言葉の魅力を満載した記念碑的巨編。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

てち

117
ユートピア小説であるとともにSF的な性格も備えている超大作。吉里吉里国という仮想の国を通じて、作者が抱いてる理想の国家像を描いている。 上中下巻あり非常に長いが、読む価値は充分あると私は感じた。少し単調で読むのに苦労するが、実にくだらなくて面白い。かなりオススメである。2020/10/27

優希

61
くだらないけれど面白かったです。ユートピア小説として完成されていると思います。著者の理想郷が吉里吉里国なのでしょうね。長い物語ですが、一読の価値ありです。2021/02/01

ともくん

61
滅茶苦茶、破茶滅茶大騒動も、遂にフィナーレ。 ダラダラ、無駄の多い長ったらしい物語だが、それが苦にならない。 無駄に長い文章は、苦手なのだが、スっと頭に入り込んできた。 不思議と物語にのめり込んでいた。 本当に不思議な物語。2020/06/09

saga

57
【古書】反主人公・古橋さえいなければ、吉里吉里国は独立したかも知れない……と思わせるほど著者は古橋にドジを踏ませる。医療立国と世界各国の虐げられた民の救済を目指す吉里吉里国。しかし、日米英仏ソ中などの国々は、国内独立国などが乱立してはたまらないのだ。記録係(わたし)ことキリキリ善兵衛は迷える魂となって、次の一揆、虐げられた百姓の蜂起とその成功を待ち続けることなった。東北本線・一ノ関駅の手前にあるという吉里吉里国の言葉(東北弁)の中でも「わがんねー(駄目だ)」が最も好きになった読後であった。2025/03/21

いちろく

54
東北地方のとある村の国家独立を描いた物語の下巻。連載開始時から考慮すると今から40年以上前から描かれた作品。きっと当時の日本が抱えていたであろう問題を、そして今現在の日本も抱え続けている問題を、著者独自の視点から物語として切り込み提示している点は、驚くと共に面白く読めた。数多くの題材を扱った内容を、様々なネタを盛り込む事で全体的に緩い雰囲気を終始漂わせ、難解かつ平易という矛盾したSF作品の構成として成立させているのだから見事。ただし、独特なネタの多さから人には薦め難いオススメ本の位置づけ。紹介感謝!2018/03/31

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