角川文庫<br> ドグラ・マグラ(下)

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角川文庫
ドグラ・マグラ(下)

  • 著者名:夢野久作
  • 価格 ¥671(本体¥610)
  • KADOKAWA(2014/12発売)
  • 2025→2026年!Kinoppy電子書籍・電子洋書全点ポイント30倍キャンペーン(~1/1)
  • ポイント 180pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784041366042

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内容説明

昭和10年1月、書き下ろし作品として松柏館書店から自費出版された。〈日本一幻魔怪奇の本格探偵小説〉〈日本探偵小説界の最高峰〉〈幻怪、妖麗、グロテスク、エロテイシズムの極〉という宣伝文句は、読書界の大きな話題を呼んだ。常人では考えられぬ余りに奇抜な内容のため、毀誉褒貶が相半ばしている。〈これを書くために生きてきた〉と著者みずから語り、十余年の歳月をかけて完成された内容は、狂人の書いた推理小説という異常な状況設定の中に、著者の思想、知識を集大成する。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

mitei

575
ついに読み終わったけど不思議な読後感だった。なんとなく分かったような分からないような真相が他にありそうなないような。また挑んでみたいがこれ以上の感想もないような気がした。こういう感覚を本で味わうのも面白いな。夢幻の世界を彷徨っているのは中々辛いなと思った。2017/04/13

しゅら

386
おもしろいんだが、回りくどい。真実が分かった、と思うとまた謎に変わる、二転三転するミステリーや探偵小説とも言える。読みにくく頭に入ってこない箇所もあるのに地の文は分かりやすくストーリーは追える。構成の仕方が目新しく斬新。「私」=呉一郎、じゃなきゃいいと願ってたけど真相不明でもしやループする?!先生たち私利私欲が過ぎる。呉家気の毒。呉で精神科?と思ったらやっぱモデルは呉秀三。「「男ってものは、偉ければ偉いほど嘘を吐く」って母はよくそう言っておりましたが、大方、父のことを恨んでそう言ったのでしょう(赤面)。」2021/09/26

旅するランナー

273
たたりじゃ~、姪の浜のたたりじゃ~。日本の怪奇·推理·空想小説を総括したような。谷崎潤一郎·江戸川乱歩·横溝正史小説を解説するような。それでいて、結局はぐらかせされ、放り出され、突き放されるよな。間違いなく一大奇書。胎児は人類進化の夢を見て、心理も遺伝するわけです。この本を読むものは一度は精神に異常きたすと伝えられるらしいけど、人類みな精神異常で、自分も少なからず異常だということに気づかされるということなのかもしれません。2022/07/04

ちくわ

217
説明に終始した上巻から、ストーリー重視への展開を期待するも…またしても難解奇怪大行進で笑う。と思いきや、終盤からは大どんでん返しの連続に圧倒される!もう何が何だか。全編が夢なのか?それも胎児(もしかして一郎とモヨ子の赤ん坊)が見ている夢?真相は分からぬまま、また冒頭から同じ夢が繰り返されるのか…。設定上『夢オチ』解釈が随所で可能なので、かなり多義的に読み込める点がマニア受けするのだろう。個人的には、多方面に博識な作者がかなり緻密に推敲した事が偲ばれた…しかも昭和10年発刊は恐れ入る! …ブウウ――ンンン…2024/12/07

kaizen@名古屋de朝活読書会

215
とても不思議なものがたりだった。著者によると「5回読んだら5回共に読後の気持ちが変わることを請け負います」。1回目、よくわからず意味つかめず。2回目、男性の患者の視点。3回目、若林医師の視点。4回目正木医師の視点。5回目、事情がわかって全体を眺める。なるほど、よくできたものがたり。医療、精神科、思い込み、錯誤、暗示、虚偽、妄想などなど、軸がどこにあるのかはまだ掴めていない。発見角川2013。2013/10/21

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