文春文庫<br> 山岡鉄舟 〈1〉

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文春文庫
山岡鉄舟 〈1〉

  • 著者名:南条範夫
  • 価格 ¥770(本体¥700)
  • 文藝春秋(2012/05発売)
  • ポイント 7pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784167282011
  • NDC分類:913.6

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内容説明

飛騨高山で郡代の若様としてのびやかな少年期を過した鉄太郎は早くも剣と書に天禀を現わす逸材だった。しかし、畏敬にすら近い愛で慕っていた母を突然うしない、幼い弟妹の面倒は小さな主の肩にのしかかることになる。初恋に破れ、父をまもなくみとり、17歳で江戸に出てからは、天下の千葉道場や浅利道場で猛稽古に明け暮れ、“鬼鉄”の異名をとる剣士に成長する。しかし、幕末怒濤の時代がやがてこの純朴無類の大男を歴史の渦の中に巻き込んでゆく。剣と書と女修行の青春篇。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

さっと

9
「剣は人を傷つけるためのものではなく、己れの心を鍛えるためのものだ」―飛騨高山で郡代の“若様”として奔放な日々を送りながらも剣や書に類まれな才能を発揮した幼少時代から、江戸の道場で厳しい荒稽古に猛然と挑み、“鬼鉄”と知られた青年時代まで、幕末三舟の一人・山岡鉄舟を描く第一巻。志士たちとの交流はあれど、表舞台に出ることはなく、ひたすらに修行の日々。冒頭の言葉を体現するように、江戸随一の腕前ながら、生涯でただ一人も斬ることがなかったという。ゆえに、鉄砲の前に剣術を時代遅れと言われても、刀を放すことはなかった。2013/07/07

Melody_Nelson

5
信頼できる南條氏の著作なので、当然面白い! 主役である鉄舟(この時はまだ鉄太郎だが)、これまで読んだ本からの知識の一つとして「貧乏」というのがあるのだが、幼少期を飛騨高山で「郡代のお坊ちゃん」として過ごしていたと知り、意外だった。父親は優柔不断のようだが、母親がカッコいい。更に剣術の話なども満載で、その点でも楽しい。貧乏時代に突入してからも、剣の話などは面白いし、清河八郎や薩摩の益満が出てきたり、その後の活躍に至る伏線を感じる。2018/04/09

Ichiro51

0
★★★★★2015/11/23

須那 雄太郎

0
津山市立図書館2012/02/23

くまくす

0
江戸三舟の一人、山岡鉄舟の小説。山岡鉄舟と高橋泥舟は近しい存在だった様子。勝海舟が政治家なら、あとの二舟は武士といったところで剣術と精神が卓越しているという感じだろうか。幕臣でありながら清川八郎と交わり尊王思想に触れるなど当時の幕府の統治の混乱や鉄舟の度量の広さを感じる。打ち壊しなど富裕層を攻撃することは歴史上知ってはいるが、よくよく考えると恐ろしいことで、富の蓄積や商売によってはそれだけで攻撃の対象となってしまう。昨今の自粛警察のルーツなのではと考えてしまった。2020/05/09

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