内容説明
ゲームのほかにしたいこと?そんなのなんにもない。なんじかんでもゲームして、火星人をやっつける。そとは雨だし、森しかない。だけど、もしかしてなにかおもしろいものがあるのかな…?
著者等紹介
アレマーニャ,ベアトリーチェ[アレマーニャ,ベアトリーチェ] [Alemagna,Beatrice]
1973年、イタリアのボローニャ市生まれ。8歳のときに、画家・作家になることを決心する。これまでに30冊以上の絵本を発表。多くの言語に訳され、世界中で読まれている。イタリア・アンデルセン賞最優秀画家賞ほか、受賞歴多数。代表作である本書は10か国語以上に翻訳され、ニューヨーク・タイムズ最優秀絵本賞を受賞するなど国際的に高く評価されている
関口英子[セキグチエイコ]
埼玉県生まれ。イタリア文学翻訳家。『月を見つけたチャウラ ピランデッロ短篇集』(光文社古典新訳文庫)で第一回須賀敦子翻訳賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヒラP@ehon.gohon
28
素敵な絵の世界に引き込まれてしまいました。 普段依存しているようなゲーム機を失ったら、日ごろ目に入らなかった様々なものが目に飛びこんで来たというお話です。 当たり前の生活のそばに、様々な発見の世界があるということを改めて教えられました。 それがみずみずしく描かれています。 主人公は少年であるけれど、大人こそ必要な空間かも知れません。2023/10/26
G-dark
26
この絵本の主人公は、ゲーム三昧の男の子。いつでもどこでもゲーム機を握りしめて、ゲームの中の敵をやっつけ続けています。毎日毎日。何時間でも。それは「ゲーム」のはずなのに、男の子はちっとも楽しそうには見えません。まるで「自分に構ってくれるのはゲームだけだ」とでも言いたげな鬱屈ぶり。この絵本には、そんな男の子が外の世界の面白いものたちと出会っていく様子が描かれています。何が男の子にとって「さいこう」なのか判明するラストにも、心を打たれました。2023/09/10
ツキノ
14
【いつもの森・いつもの雨の中みつけたもの】2023年4月発行。イタリア生まれ、パリ在住のベアトリーチェ・アレマーニャ作。おかあさんとぼく。ゲームばかりでとりあげられ、外に出て見つけたもの、体験。「かがみのなかで パパがわらったような きがした」。パパのことはここにしか書かれていないけれど、もういない?ゲーム大好きっ子にこんな体験をぜひしてもらいたい。絵本の中だけでも。【221】2024/12/25
あおい
14
ゲーム機を川に落とした子供。土の感触、太陽の光、風のにおい…自然に目を向けたことでいろんなことに気づく。2024/05/01
ヒラP@ehon.gohon
13
【再読】大人のための絵本2023/11/01