出版社内容情報
貴夏の両親は博多の町の屋台のラーメン屋で生計をたてている。バイクの事故で腕をケガした父親を助けて店にでた貴夏は、きらいだった屋台が段々おもしろくなっていくだった。福岡名物の屋台を舞台に親子の愛情を描く物語。 小学生中学年から
内容説明
わたし、原田貴夏。両親は博多の町で夜だけお店を開く屋台のラーメン屋さん。「屋台が命」って感じではたらいている。屋台の名前は“きなっちゃん”。わたしも、きなっちゃんって呼ばれているから大迷惑なの。「なんで名前がいっしょなのよ!」。
著者等紹介
大塚菜生[オオツカナオ]
福岡県に生まれる。島根県立女子短大卒業。著書に『ぼくのわがまま電池』(岩崎書店/第13回福島正実記念SF童話賞大賞)などがある。日本児童文学者協会、創作集団プロミネンス会員
藤田ひおこ[フジタヒオコ]
香川県に生まれる。イラストレーター。日本児童出版美術家連盟会員
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
maiko
11
博多の街でラーメン屋台をやっているきなっちゃんの家族。他の家族とは昼夜逆転し、いつもひとりぼっち。そんな中、お父さんが腕を怪我してしまう。きなっちゃんは屋台でお手伝いをしながら、屋台の大変さを知っていく。きなっちゃんの気持ちメインに進んで行くストーリー。結局のきなっちゃんの寂しさは解消されたのかな?2023/02/14
ブラフ
0
【図書館】博多の屋台が舞台。屋台のラーメン屋の娘で主人公の貴夏は小学6年生。毎晩仕事で家にいない両親への寂しさを抱えながら、屋台に来るお客、屋台を規制する社会情勢や両親含め屋台を経営している人たちの思いなど、屋台をめぐるいろんな物語を見ながら多感な年代の貴夏は何を思うのか。ちょっと中途半端な終わり方のようにも感じますが、主人公・貴夏の両親への自分の気持ちに答えを出すことがこの物語の主線かな。博多の屋台問題にも少しだけ触れているけれど、基本的には児童向けの作品です。2013/02/04