出版社内容情報
悩みながら、もがきながら、噛み締めながら「今」を生きる。
著者9名とイラストレーター1名が自分らしく想いを綴る、それぞれの「幸せ」とは。
彼女たちの「これまで」と「これから」をまとめたエッセイ・随筆集。
人生って予想外にドラマチックだ。(エヒラ ナナエ「愛すべき孤独に」より)
カメラマン、芸術家、ライター、編集、浪人生等様々なバックボーンを持つ女性10名のみで制作したオムニバス集です。
【目次(著者/タイトル)】
01.伊藤 紺/ファミレスのボタン長押しするように甘く
02.生湯葉 シホ/永遠には続かない
03.こいぬま めぐみ/検索結果は見つかりませんでした
04.いつか 床子/幸せでない話
05.mao nakazawa/私の庭
06.菅原 沙妃/ここにいていいよ
07.西平 麻依/大人になるのは、きっとそれから
08.渡邉 ひろ子/夜の散歩から
09.エヒラ ナナエ/愛すべき孤独に
10.ery/カバーデザイン
【スタッフ】
Produce:西川 タイジ(CINEBOY inc./PAPER PAPER)
Book Design:近成 カズキ(CINEBOY inc./PAPER PAPER)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
坂道
8
「幸せって何?」と生きているうちに多くの人が考えるテーマだと思う。事実、幸せになるための○○などの本もあり、幸せをテーマにする歌もある。美味しいものを食べると幸せ、好きな人といると幸せ、笑っていると幸せ、趣味に没頭している時が幸せ、二度寝できることが幸せ。たくさんの幸せがある。それぞれの形でそれぞれの瞬間で。しかし、それを忘れてしまうことも、自覚しないまま時が過ぎて行くこともある。この本では、絶妙なリズムと言葉で「そういえばそういうこともあったなぁ」と思わせてくれる。考えること、共感してもらえることも幸せ2018/03/22
夢現
3
胸が熱くなって、私ももっと日記を書こうと思った。苦しいものを吐き出すためだけでなくて、煌めきを残す日記を。 等身大で同世代の女性の、気取らない分体で女友達とおしゃべりしたみたいな読後感でした。なんだか読んでいて嬉しかったな。2018/04/22
aof
2
9人の作家さんによるエッセイ集。 それぞれに個性があって、比べて読むと、自分が良いと思う文章ってこういうものなんだなぁと改めてわかるのが面白い。 抽象的だったり、感覚的な文章は、かなり新鮮なものじゃないと、ほぼ既視感があって、読み流してしまう。具体的な日記の方が、心をぐっと寄せられてしまう。 伊藤紺を目当てに読んだけど、やっぱり伊藤紺が飛び抜けていいなぁ。これを言葉にしてくれてありがとう!!と感謝したくなる瞬間をたくさん書いていた。すごい好きだわ。2023/02/07
かすみ
2
古典ばっか読んで悶々と考えてないで、もっと若くて鋭い言葉をたくさん吸収しないとだめだとおもった。感覚が近い人たちの言葉は心に近い2020/02/10
ぷに
2
美しい文や表現があると付箋を貼ったりメモしたりするのですが、付箋でいっぱいになりました。9人の女性が幸せについてを綴ったエッセイ集。感動を誘ってる文に胃もたれを感じる箇所も沢山あったけど、それもまた魅力的なだな〜と思いながら読んでた。2、3年後今日を思い出した時に何を感じてたかを忘れないように言葉で綴っておこう。また何年後かに再読した時の感性は変わってるんだな〜って思うと私が幸せを題材にした文を書くとなると時の流れや人との出会いによる影響についてだろうな、なんて。2019/09/13