出版社内容情報
何気なく使っている慣用句も意外と読みや意味を勘違いしているもの。本書で慣用句の正しい書き方・読み方・使い方が身につきます
「間髪を入れず」の正しい読みか方は「かんはつをいれず」。「敷居が高い」は高級レストランなどには使わない。「底をつく」の「つく」と正しく書けますか? 慣用表現として使われている言葉の言い間違いや勘違いを多数収録、言葉の成り立ちなども解説。慣用句の正しい書き方・読み方・使い方が身につく1冊。
1章 「漢字の読み間違い」
2章 「漢字の書き間違い」
3章 「言い間違い」
4章 「意味・ニュアンスの取り違えと誤用」
索引
内容説明
「喝を入れる」「矢折れ刀尽きる」「指を食わえる」「この期に及んで」「綿のように眠る」間違って使いがちな慣用表現。正しい読み方・書き方・使い方を紹介!
目次
第1章 漢字の読み間違い(「陸へ上がった河童」;「快哉を叫ぶ」 ほか)
第2章 漢字の書き間違い(「一笑に伏す」;「鋭気を養う」 ほか)
第3章 言い間違い(「蟻の這い入る隙もない」;「寸暇を惜しまず勉強する」 ほか)
第4章 意味・ニュアンスの取り違えと誤用(楽しい経験が「いい薬になる」?;「いざ鎌倉」と逃げ出す? ほか)
著者等紹介
西谷裕子[ニシタニヒロコ]
1948年生まれ。教職、出版社勤務を経て独立し、主に辞典の執筆・編集に携わる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あじ
55
国語に関する矜持を、私はこの本で全て失いました。日本人として数十年生きてきたのに、私の国語力はこの程度だったのか…汗顔の至りであります。思い通りにふるまう、勝手気ままにするという意味の【ほしいまま】。私の頭の中で漢字変換すると【欲しいまま】になりますが、正しくは三種類の答えがありました。【案の定】…読めるけど書く時に【案の上】としていなかったか?【いやが上にも】が【弥が上にも】だったとは。読み書き、取り違え、誤用、言い間違いを全四章に渡りレクチャー。あなたの矜持は守れるか?日本語の奥深さに心酔しました。2016/03/29
あかり
10
題名の通り辞典としてそばにおいておくをオススメする。中学・高校でマスターしておけば慣用句の基礎は学んだことになると思う。意外に知らなかった慣用句もあったので大人も時々チェックしておいたほうがいいかも…2017/09/13
山猫
10
これは「辞典」であって、「読むものではない」ということを念頭に置いておくべきでした。内容はテレビのクイズ番組レベル。中学生あたりには、まぁ役に立つかもしれない。2017/02/03
禿童子
8
校正畏るべし。一般の人向けというよりも、とても紛らわしい表現の誤りに校正者が引っかからないための用心の本という著者の親切心が感じられます。慣用表現は日本語らしさがにじみ出る懐かしい言葉でもありますが、間違って使っていることが多いのに気づかされます。くわばら、くわばら(笑)2016/04/15
あこぶ~
4
音訳に役立つかなー、と思って予約したけど、日常生活にも役立ちます(^▽^; いくらなんでもそんな読み間違いはせんだろ、と笑えるモノもあれば、お恥ずかしい勘違いもいくつか発見し、目からウロコ的に一気読み! ですがすべて覚えている自信がなく堂々と誤読しちゃいそな予感アリ(笑) てか覚えてると重箱の隅をツツクように他人の誤解を指摘してしまいそうなのでテケトーに忘れときたいです(笑) そして私以上に勘違い読みの多い同期Sちゃんに、『一段落も載ってたよ』とプレゼントしたろかしゃん♪ とホクソ笑んでます(>▽<;2016/05/07