本を贈る

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  • サイズ 46判/ページ数 304p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784990811631
  • NDC分類 023
  • Cコード C0095

出版社内容情報

本は工業的に生産され、消費される商品であるが、宛先のある贈りものでもある。「贈る」ように本をつくり、本を届ける10人による…本は工業的に生産され、消費されている。本は確かに商品だが、宛先のある「贈りもの」でもある。「贈る」ように本をつくり、本を届ける10人それぞれの手による珠玉の小論集。〈執筆者〉批評家・若松英輔/編集者・島田潤一郎(夏葉社)/装丁家・矢萩多聞/校正者・牟田都子/印刷・藤原隆充(藤原印刷)/製本・笠井瑠美子(加藤製本)/取次・川人寧幸(ツバメ出版流通)/営業・橋本亮二(朝日出版社)/書店員・久禮亮太(久禮書店)/本屋・三田修平(BOOK TRUCK)

本は読者のもの  島田潤一郎 (編集者)

女神はあなたを見ている  矢萩多聞 (装丁家)

縁の下で  牟田都子 (校正者)

心刷  藤原隆充 (印刷)

本は特別なものじゃない  笠井瑠美子 (製本)

気楽な裏方仕事  川人寧幸 (取次)

出版社の営業職て?あること  橋本亮二 (営業)

読者からの贈りもの  久禮亮太 (書店員)

移動する本屋  三田修平 (本屋)

眠れる一冊の本  若松英輔 (批評家)

若松 英輔[ワカマツ エイスケ]
著・文・その他

島田 潤一郎[シマダ ジュンイチロウ]
著・文・その他

牟田 都子[ムタ サトコ]
著・文・その他

矢萩 多聞[ヤハギ タモン]
著・文・その他

橋本 亮二[ハシモト リョウジ]
著・文・その他

笠井 瑠美子[カサイ ルミコ]
著・文・その他

川人 寧幸[カワヒト ヤスユキ]
著・文・その他

藤原 隆充[フジワラ タカミチ]
著・文・その他

三田 修平[ミタ シュウヘイ]
著・文・その他

久禮 亮太[クレ リョウタ]
著・文・その他

内容説明

本は工業的に生産され、消費されている。本は確かに商品だが、宛先のある「贈りもの」でもある。「贈る」ように本をつくり、本を届ける10人それぞれの手による珠玉の小論集。

目次

本は読者のもの(島田潤一郎(編集者))
女神はあなたを見ている(矢萩多聞(装丁家))
縁の下で(牟田都子(校正者))
心刷(藤原隆充(印刷))
本は特別なものじゃない(笠井瑠美子(製本))
気楽な裏方仕事(川人寧幸(取次))
出版社の営業職であること(橋本亮二(営業))
読者からの贈りもの(久禮亮太(書店員))
移動する本屋(三田修平(本屋))
眠れる一冊の本(若松英輔(批評家))

著者等紹介

笠井瑠美子[カサイルミコ]
1980年生まれ。武蔵野美術大学デザイン情報学科卒業後、株式会社東京印書館に入社。製版部、管理部門を経て退職後、デザイン制作会社に勤務する傍ら、手製本工房まるみず組で手製本を習う。現在は加藤製本株式会社で束見本作成に従事。文芸や人文書などの上製本を主に手がける

川人寧幸[カワヒトヤスユキ]
1971年生まれ。1994年早稲田大学第二文学部卒業。フリーター時代を経て90年代後半にリブロ池袋本店でアルバイト二ヶ月、契約社員二年。取次の鈴木書店でアルバイト一年、正社員二年。同社倒産後、本の運送会社や書店でのアルバイトを経て、2003年、取次の株式会社JRCの創業に参加。2012年に副業として出版の夜光社、同年、取次として独立し、ツバメ出版流通株式会社を創業

久禮亮太[クレリョウタ]
1975年生まれ、高知県出身。早稲田大学法学部中退。あゆみBOOKS早稲田店アルバイト、三省堂書店契約社員を経て、2003年よりあゆみBOOKS五反田店に正社員として勤務。2010年より同社小石川店店長。2014年退職。2015年「久禮書店」の屋号で独立

島田潤一郎[シマダジュンイチロウ]
1976年、東京育ち。2009年9月に出版社「夏葉社」を東京・吉祥寺で創業

橋本亮二[ハシモトリョウジ]
1981年、名古屋市生まれ。大学卒業後、朝日出版社に入社。一般書営業部所属。流通から販売までの一連の業務に従事している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

110
地味であるが非常にまじめでいい本であると感じました。本をつくることにたずさわっている人々の話が綴られています。編集者、装丁家、校正者、印刷、製本、取次、営業、書店員、本屋、批評家という人々がそれぞれの仕事について述べられています。それぞれの仕事についての用語なども付けられていて参考になりました。批評家は私の好きな若松英輔さんでした。2023/04/09

夜長月🌙@5/19文学フリマQ37

90
オフ会で本を贈ることが多いので参考になるかと手に取りましたが本を読み手に贈る(届ける)までのイキなお話しでした。語り手は編集、装丁、校正、製本・・・と変わっていきます。それぞれに秘められた奥深い世界がありました。本が届くまでには作家、編集、校正、装丁、デザイン、印刷、製本、取次、書店と駅伝のように誰もがブレーキにならず襷をつなぐ必要があります。特に校正、製本、書店の何たるかはとても興味深いものでした。おすすめです。2020/01/16

ルピナスさん

72
本の虫で、本に関わる仕事がしたいと思った時期があった。今改めて、一冊の本の完成にこんなにも多くの職人が関与しているのかと知る事ができ幸せ一杯。作家と読者を繋ぐ、編集者、装丁家、校正者、印刷、製本、取次、営業、書店員、移動する本屋の皆さんの本への愛と自分の専門に関する丁寧な仕事ぶりに触れ、これから読書をする時は内容を楽しむだけでなく、その背景を想像して楽しもうと心に誓う。「自分が本当に必要としている言葉は自分が書き得る」えっ、読書好きなら自分でも言葉を紡げということ?そんな一歩を踏み出してみたいとも思う。2023/03/17

ネギっ子gen

66
【大切な人が困っているとき、金銭だけでなく、私たちは言葉を贈ることもできる】編集者から装丁家、校正者、印刷、製本、取次、営業、書店員・本屋に批評家まで。贈るように本を作り届ける9人と批評家が、自身の仕事や本への想いを綴った、読書家に贈るには最適な本。編集者が書いた「本は読者のもの」から。<ぼくが作りたいのは、ただ読むためだけの本ではない。そうではなくて、家に大切に持ち帰りたくなるような本。誰かに贈りたくなるような本だ。本屋さんで出会って、気になって、自分へのプレゼントのように思って、レジに持って行く>。⇒2023/11/14

けんとまん1007

61
一冊の本がある。それが、どう生まれ、どのようにして手元に届くのか。1冊の本の旅のものがたりのようでもある。電子図書が増えつつある今、本を読まなくなってきているという今だからこそ、価値がある1冊。本は、五感で読むものだと思っている。手触り、重量感、質感も重要な要素だと思う。そこに籠められた、たくさんの人の想いを、改めて思う。人が人であるための礎でもある。2023/02/06

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