目次
1 歴史部門(ナショナルヒストリーとグローバルヒストリーの間;清代長蘆塩商王世榮と日本銅貿易;岡本一抱『医学三蔵弁解』における情志―現代中医学と比較して;ロシアからみた日本の外国貿易―一八一七年にロシアで出版された書物『日本および日本貿易について』;明治末年に現れた三教会同と帰一協会の影響―西洋型の文明化を目指す有識者たちの新たな努力)
2 芸術部門(近世彫刻史における黄檗彫刻とその展開―梅嶺道雪の活動と関連して;土田麦僊における中国絵画受容;岡倉天心(覚三)についての覚書―新伝統主義・ガンダーラ美術・西洋との対決)
3 哲学・思想部門(鈴木大拙における「自由」と「創造」―『荘子』を手がかりとして;近世日本における古典籍理解の解釈学的問題)