出版社内容情報
裁判官による契約の修正は私的自治の原則とどのように関わるのか。フランス法を素材に日本における一部無効論を再検討する。
目次
序章 問題の所在(一部無効による契約の修正とその問題点;本書の目的・分析の視角)
第1章 フランス法における一部無効論の理論的変遷(一部無効論の萌芽;伝統的な一部無効論の構造;一部無効の本質の探究;本章のまとめ)
第2章 フランス法における一部無効論の法的構造と当事者意思の役割(契約における特定の条項の無効やその修正;複合的契約における不可分性概念の意義;契約代金等の縮減とサンクションの特徴;一部無効論の法的構造と当事者意思の役割の再構成)
結章 日本法への示唆(本書のまとめ;日本法における一部無効論への示唆;結語)
著者等紹介
酒巻修也[サカマキナオヤ]
1987年茨城県に生まれる。2010年学習院大学法学部卒業。2015年北海道大学大学院法学研究科博士後期課程修了、博士(法学)。北海道大学大学院法学研究科助教。2017年青山学院大学法学部准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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