目次
1章 人を分けることの不条理
2章 診断とは差別の構造化
3章 教育に刷り込まれた優生思想
4章 苦難の障害児教育
5章 障害児教育賛歌
6章 インクルージョンへの道
7章 戦争と障害
8章 差別を本能的に好む人間
著者等紹介
鈴木文治[スズキフミハル]
1948年長野県飯田市生まれ。中央大学法学部法律学科及び立教大学文学部、キリスト教学科卒業。川崎市立中学校教諭、神奈川県教育委員会、神奈川県立盲学校長・県立養護学校長田園調布学園大学教授、日本キリスト教団桜本教会牧師等を歴任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ネギっ子gen
62
【危機にある現在だからこそ、インクルーシブ社会の実現が求められている】障害児教育が専門の教育者でもあった元牧師が、差別や排除の背景に何があるかについての様々な事例や持論を綴った書。巻末に参考文献。<現代社会では「貧者」と「富める者」、また「犯罪者」と「虞犯者」そして「異常者」と「正常者」、「障害者」と「健常者」の違いなど、私たちが考えるほどの隔たりはないのだ。ではなぜ、この両者を二分化し、枠の中に押し込んで排除しなければならないのか。それが問われている。差別や排除の根底に何があるのかを考えてみたい>と。⇒2025/06/18